学資保険と児童手当で学資を賄う際の相場は?

ざっくり言うと・・・
・学資は一番学費が高い大学の学費(500万円)を賄う発想で考えるべき
・児童手当200万と学資保険300万(約15000円を17年間)で賄うケースが理想

★ここに目次

子さまの教育費のために、いざ学資保険を!と検討する際に多くの方が悩まれるのが、学資保険の相場についてのようです。

いくらぐらいを満期金として設定すればよいのか、世間では月々どのぐらいの掛け金を保険料として払っているのかというのは、やはり気になるところですよね。

様々なメディアや雑誌を通じて、一般的に教育費としてかかる費用は大学卒業までに総額約1,000万円以上かかるという情報を目にする機会も多いと思います。

1,000万円全てを学資保険でというのは現実的ではないとしても、世間の皆さまはそのうちどのぐらいを学資保険でまかなっているのかについてお伝えしていきます。

仮に17年間で500万円貯めるとすると、月々は約24,500円。同じく300万円貯めるとするなら月々は約14,700円貯蓄していくことになります。月々の保険料として考えても17年間継続していくと考えると、相当な支出であることは間違いありませんね。

そのため今回は世間でどのぐらいの学資保険に、月々いくらぐらいかけて加入しているのかという平均的な相場のお話についてご説明いたします。

  1. 子どもの教育費の平均額はどれぐらい?h2


https://www.pexels.com/photo/nature-people-girl-grass-129029/

学資保険を検討するにあたり、具体的にお子さまの教育費がどれぐらいかかるのかを正しく確認していきましょう。

■全て国公立でも教育費は500万円を超える! h3

平均的な教育費は文部科学省のWEBサイトの調査結果でも掲載されていますが、仮に幼稚園から大学まですべて国公立に進学した場合、授業料等最低限必要な金額だけで約500万円かかるとされています。しかしここに平均的な習い事や塾代も加味し、高校や大学入学時にいくつか滑り止めを受験するなど、現実に即した費用で計算すると、1,000万円以上かかるとしているメディアも少なくありません。

どういった項目を試算に入れるかでこの金額は大きく変わりますが、いずれにせよ教育関連としてそれだけのお金がかかってくるということは間違いありません。

例えば文部科学省のWEBサイトでは、大学にかかる学費を


国立大学4年間 2,425,200円
公立大学4年間 2,544,662円
私立大学文系4年間 4,175,683円
私立大学理系4年間 5,774,212円
私立大学医歯系6年間 32,526,242円

としていますが、これはあくまで最低限かかる入学金+4年間の授業料のみです。

実際には、国公立大学4年間にかかる費用に、滑り止めを受けた受験料や、納付した入学金、必要な生活資金等も加味すると、511万2,000円(うち入学費用83万2,000円)

になると試算されています。

これが私立大学理系となると、787万5,000円(うち入学費用109万9,000円)とかなりの金額になってきます。

このように、実際の学費を考える際はその学校単体の「入学金+授業料」だけではなく、付随してかかってくるもの全てを考慮に入れておく必要があります。

■教育費の半分以上は大学の4年間で必要! h3

このように、幼稚園から大学まで全て国公立で進学したとしても、約1,000万円の費用がかかる中で、大学の4年間でうち511万円が必要ということになります。

にもかかわらず、文部科学省の調べでは、子どもが大学に入学するタイミングが一番世帯の平均貯蓄率が大きく減ってしまうという結果が出ています。

つまり、貯蓄できるうちに教育費に備えておかなければ、お金が必要になった都度考えようという考え方では、家計への負担がとても大きく、現実的にまかなえないという事態にもなりかねません。


(出展:文部科学白書)

■学資保険は大学費用として加入しよう! h3

上記を踏まえ、子どもが高校を卒業するまでの家計の貯蓄を増やしていける時期に、大学4年間の学費を積み立てていく必要があります。

そのため、学資保険は約511万円〜787万円かかる大学費用をターゲットに、その加入金額を検討していくのがベストであると言えます。

各ご家庭において、いくらぐらいの教育費を用意するか(お子さまに対してどういう教育プランを考えているか)、そのためにどこまでを学資保険で準備するか、貯蓄とのバランスはどうするかということを考えることが重要になってきます。

そのあたりを踏まえた上で、一般的に学資保険に加入されている方がどのぐらいの金額で加入されているのか、または月々いくらぐらいの掛け金(保険料)を支払っているのかという平均相場について見ていきたいと思います。

  1. 学資保険の平均相場っていくらぐらい? h2


https://www.pexels.com/photo/person-holding-black-and-grey-pen-163032/

■満期金は200〜300万円、月々保険料は1〜2万円が相場! h3

当サイトが都内で活動する大手総合保険代理店と、独立系ファイナンシャルプランナー10名に独自に行ったアンケートによると、満期時の受け取り金の設定として最も多いプランは、200万円〜300万円の間、それに伴う月々の保険料の支払いは1〜2万円が主流とのことでした。

これは、上記の通り最低でも511万円かかる大学費用のうち、入学時にかかる費用の平均額が100〜150万円(私立大学文系の場合は、150〜200万円)と言われており、入学時が一番高いウェイトを占めることになります。

そのため、学資保険の受取総額を200〜300万円に設定しておくことで、大学入学から1年半もしくは2年分の費用を学資保険でカバーできることになります。

全額を学資保険でカバーするということは、月々の保険料を考えても難しい場合が多いですが、このようにある程度を学資保険からの受取金で充当ができると、その他の預貯金や、奨学金の併用ということも検討しやすくなります。

■1万円か2万円では受取金額が大違い!受取金額から考える月々の保険料 h3

さて、実際に保険料の平均的相場が月々1〜2万円であることはわかりましたが、月々1万円ずつ積み立てていく場合と、2万円ずつの場合では実は受取時に大きな差となってきます。以下日系独立系保険会社の商品例に、月々の保険料と受取金額について見てみましょう。

※商品A(18歳満期に一括で満期金を受け取るタイプの商品)の場合

<月々の保険料が1万円の場合>

 ・支払い保険料総額:216万円

 ・満期時に受け取れる金額:230万円(返戻率106.4%)

<月々の保険料が1万5千円の場合>

 ・支払い保険料総額:324万円

 ・満期時に受け取れる金額:350万円(返戻率:108.0%)

<月々の保険料が2万円の場合>

 ・支払い保険料総額:432万円

 ・満期時に受け取れる金額:470万円(返戻率:108.7%)

全く同じ商品ですが、月々1万円か1万5千円かという、わずか5千円の出費の違いが、18年間にすると120万円の違いになるだけでなく、支払った金額に対して戻ってくる返戻率(へんれいりつ)も2%弱の違いになってきます。

月々1万円と2万円では、支払う金額はもちろんちょうど倍違いますが、受け取る金額は倍以上の違いになってきます。

もちろんご家庭によって月々支払える金額には違いがあると思いますし、無理をしてしまい、途中で解約しなければいけないとなれば、元も子もありません。

ただ、数千円の違いによりこれだけ結果に違いが出るということは、是非頭の片隅に入れておいていただければと思います。

■理想では500万円は準備しておきたい学資保険! h3

上記の通り、月々の保険料を1万円〜2万円にしていくことで、受け取れる金額が大きく変わってくるということを見てきました。一般的に学資保険に加入されている方が加入している保険が200〜300万円の満期金を受け取る設定であることを考えると、月々の支払い金額は1万円弱〜1万5千円弱ぐらいの学資保険が一番加入率が高いということがわかります。

しかし、お話を聞かせていただいた上記の総合保険代理店や、独立系ファイナンシャルプランナーの方からは、自分たちの利益は抜きにして、「理想を言えば、学資として500万円を貯められるのがベスト」だと言います。

これは、ここまでご説明した通り、

 ・国公立大学でも入学金+授業料その他、4年間で500万円強の金額がかかる。

 ・お子さまが大学進学時は家計としての貯蓄が難しく、学費として家計のお金を捻出

  できない可能性がある。

ということが前提にあります。

しかし、それならお子さまが小さい時期や小学生・中学生の時期にしっかりと貯蓄をしておけばいいのではという疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。

確かにその通りなのですが、実は多くのファイナンシャルプランナーが懸念しているのは、「その時期に貯めるお金は、学費用途だけではない」ということなのです。

住宅を購入するための頭金や、クルマの購入、はたまたご夫婦の老後の資金まで、実際には貯蓄を考えなければいけないことが多く、どれだけ計画的に貯蓄していても、親の介護など予期せぬ出費で、計画していた貯蓄が難しくなるというご家庭も少なくありません。

そういったことから、可能であれば早い時点からお子さまの大学入学のための資金として500万円を見据えた貯蓄をしておくことで、お子さまの大学入学時を慌てずに迎えられる可能性が高くなります。

とはいえ、上記のように学資保険で500万円の受け取るためには、月々2万円強の金額を保険料として積み立てていく必要があります。

日々様々な必要支出と、貯蓄をしていく中で毎月2万円の支出は決して小さくありません。ではどうやってその保険料を捻出するか・・・。

実はそのカギは、「児童手当」にあります。

次章では、児童手当について詳しく見ていきましょう。

第3章 児童手当=学資資金の原資にしよう! h2


https://www.pexels.com/photo/gold-round-coins-50545/

■児童手当とは h3

児童手当は、国と地方公共団体が協力して子育て世帯に支給している手当です。以前は子ども手当と呼ばれている時期もありましたが、現在は児童手当という名前で統一されています。この児童手当は、児童手当法によって「家庭等における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを目的とする」と定められている通り、子育てをするご家庭の安定と、お子さま健全な成長のために支払われる手当ということになっています。

<支払い対象の時期>

児童手当は、0歳から15歳になった年度の3月まで支払われることになっていますので、中学校卒業までをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。

支給タイミングは毎月ではなく、2月、6月、10月に、それぞれ4ヶ月分が指定の口座に振り込まれることになっています。

<いくら受け取れるのか>

「児童手当ってそんなに大した金額ではないんでしょ?」と思われている方も多いようですが、実はこれが意外と貯まります!

●第1子/第2子の場合 h3

 ・0歳〜3歳未満の場合は、月額1万5,000円を支給

 ・3歳から中学校卒業まで、月額1万円を支給

  (第3子の場合は、小学校卒業まで月額1万5,000円、以後中学校卒業まで月額1

   万円を支給。)

この支給にあたっては、世帯主の所得制限があり、例えば専業主婦の奥様とお子さまお一人のご家庭の場合は、世帯主の収入が918万円以上であれば、支給額が一律5,000円になるという制度がありますが、ここでは所得制限は考えないものとします。

上記の児童手当の金額を第1子のお子さまの支給額として計算すると、

 ・15,000円×36ヶ月(0〜3歳)=540,000円 ・・(ⅰ)

 ・10,000円×144ヶ月(3歳〜中学校卒業)=1,440,000円 ・・(ⅱ)

 (ⅰ)+(ⅱ)

 540,000円+1,440,000円 = 1,980,000円

というように、実はこの児童手当のお金に一切手を付けずに置いておくだけで、先ほどご説明した学資保険で設定する方の多い200万円というお金が貯蓄できてしまうんです!どうでしょうか、改めて見ると結構大きな金額だと思いませんか?

この児童手当を効果的に活用して、必要な学資保険を貯蓄していきましょう!

■教育費500万円を貯める方法 h3

先ほどご説明した通り、学資保険単体で500万円の準備をしようと思うと、月々2万円強の金額を保険料として積み立てていく必要がありました。

しかし、この児童手当の200万円を差し引くことで、追加で準備するのは300万円ということになります。

ここでは、大学入試や入学準備に備えるために18年ではなく17年間で計算していきます。

<教育費500万円を貯めるプラン>

必要な金額は500万円ー児童手当200万円=300万円

300万円を17年間(204ヶ月)で貯めていくと、月々約14,700円。

学資保険の場合では、月々約13,000円で、児童手当と足して目標の500万円を貯めることができます。自分たちだけで500万円貯蓄しようと考えると、なかなかハードルが高いですが、こうやって見ていくと、非常に実現可能性が見えてきますよね。

<教育費300万円を貯めるプラン>

とはいえ、500万円貯めるプランだとまだハードルが高いという方には、学資保険の受取金額の設定でも人気の高い300万円のプランもオススメです。

必要な金額は300万円—児童手当200万円=100万円

100万円を同様に204ヶ月で貯めていくと、月々約4,901円。

学資保険の場合は省略しますが、同様の金額で17年後に300万円を貯めることができます。月々5,000円未満であれば、ちょっとしたやりくりで十分捻出できる金額なのではないでしょうか。

このように、もらえると嬉しい半面なんとなく「そんなに大した金額じゃないのでは」と思われてしまいがちな児童手当を活用することで、大学入学をターゲットにした資金を非常に効果的に貯蓄できることがわかりました。

最後に児童手当を最大限活用できるための注意点をお伝えしておきたいと思います。

■児童手当は、手を付けなくていい専用口座に入れること! h3

児童手当を受け取るにあたり、支給してもらうための口座は必ず児童手当のみの専用口座を作り、そこに振り込んでもらうようにしてください。

そしてなるべく、年3回振込をされた際に残高を確認する以外は、資金の移動含め一切手を付けないということがオススメです。

教育資金口座として、この口座に追加で貯蓄をしていくということであれば全く問題ないのですが、中には学資保険の引き落としもこの口座で一緒にしてしまい、途中からよくわかならくなってしまうというご家庭も少なくないようです。

もちろん、児童手当をそのまま学資保険の原資として考えられている方の場合はその限りではありませんが、手を付けずにほっておくだけで、15年後には約200万円が溜まっている口座です。仮に間違って使うことがあったら大変です。

また児童手当の支給が終了してから、大学入学の資金として使用するまで約3年間置いておく必要もあるため、やはり手を付けなくていい専用口座を作ることを是非ともオススメしたいと思います。

第4章 まとめ h2


https://www.pexels.com/photo/money-calculator-cents-coins-34502/

今回ご紹介した内容をまとめると、以下の通りです。

<子どもの教育費にかかる費用>

 ・幼稚園から大学まで全て国公立に進学したとして、学費以外の教育費全般を足し合

  わせると、約1,000万円の教育費が必要。

 ・そのうち約半分は大学の4年間に必要となるため、教育資金は大学入学をターゲットに貯蓄していく必要がある。

<学資保険の平均相場について>

 ・満期金は200〜300万円のプランが人気。それに伴い、月々の保険料は1〜2万円

  が主流となっている。

 ・月々わずかな違いでも、18年後には大きな差になるため、必要資金から逆算して

  月々の保険料を考えよう。

 ・理想としては、大学資金として500万円の準備があると安心。

<児童手当について>

 ・(所得制限を考慮しない場合)一般的に児童手当は15年間で約200万円受け取れ

  る非常に大きな収入となる。

 ・児童手当の金額を考慮し、その他に教育資金として必要な金額を考えよう。

次回は月々の保険料の支払いにも影響してくる、「いつから学資保険の加入を検討すべきか」についてご紹介してまいります。

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