保険金受取りのタイミングはどれがいいの?大学入学時に一括か、小中高大学へ入学時に分割か

ざっくり言うと・・・

受取タイミング
┗一括受取
(大学入学時に集中受取)
教育費において最も費用がかさむ大学入学の準備に最適
使わなかった費用は大学での毎年の授業料に使うこともできるので
当サイトではこちらを最も推奨※一時所得の扱いとなるのでほとんど税金がかかることはない
┗ステップ受取
(小中高大とそれぞれの入学時受取)
入学時に必要となる費用を都度賄う事ができるが、最も費用がかさむ大学への準備が手薄になるため当サイトではあまり推奨していない

※雑所得の扱いとなるので会社員の場合は原則税金がかからないが自営業の場合
400万の学資保険の場合8万ほど税金がかかる可能性があるので注意

┗学資年金型受取
(大学4年間毎年受取)
大学での毎年の授業料の負担を軽減できるが、最も費用がかさむ大学入学の準備は手薄になる
このプランの場合、大学入学時に重きを置くのがオススメ※上記同様雑所得の扱いとなるので注意
満期のタイミング 学資保険は大学入学準備用に加入するなら満期は17歳で設定しておくと
確実(18歳満期だと入学時期に間に合わない可能性)

★ここに目次

ひと括りに学資保険と言っても、その商品性は保険会社によって様々です。

中でも保険金を受取る時期は、学資保険に加入する上で一番の関心事ではないでしょうか。主に大学入学を視野に入れ、そのタイミングに一括で満期保険金が受け取れるものから、小学校や中学校入学といった入学のタイミングにお祝い金という形でも受け取れるものまで多くの種類があります。

今回は学資保険を選ぶにあたり、このお祝い金を含めた満期や一時金を、どの時期をターゲットに定めればいいのか、それぞれの特徴を踏まえてご紹介していきたいと思います。

  1. 一括受取、分割受取それぞれのメリット・デメリット h2


https://www.pexels.com/photo/accomplishment-ceremony-education-graduation-267885/

学資保険は本来、大学への進学に向けた資金を準備できるように設計されています。

しかし最近では、その手前の高校入学時にお祝い金として一時金をもらえるプランに加えて、小学校や中学校の入学(中には幼稚園入園時にも!)にもお祝い金がもらえるプランも出てきています。どのプランがお子さまにとって最適なのか、その選択には頭を悩ませているご家庭も多いのではないでしょうか。この章ではどういった受け取り方があるのかについて、その特徴をご紹介いたします。

■満期金の受け取り時期別パターン h3

①大学入学費用に一点集中! 一括受取型

幼稚園から大学卒業までにかかる教育費の半分は大学4年間でかかると言われています。このパターンの商品は、その中でも最も出費が重なる大学入学時に主眼をおいたプランで、満期金を300万と設定した場合、お子さまが17歳もしくは18歳の時に、満期保険金300万円を一括で受け取るものです。

【このプランのメリット】

 ・教育費において最も出費がかさむ大学入学時の費用準備に適している。

 ・大学入学時に使わなかった分は、2年目・3年目の授業料等にも使用できる。

【このプランのデメリット】

 ・大学入学時のためのプランであるため、高校までの教育費用は別の方法で対応するなど、保険料とは別に貯蓄が必要。

②進学タイミングにお祝い金! ステップ受取型

小学校・中学校・高校とそれぞれの入学のタイミング(中には幼稚園入園のものもあり)ごとにお祝い金が受け取れるプランです。満期保険金を300万円とした場合、例えば小学校入学時に20万円、中学校入学時に30万円、高校入学時に50万円、大学入学にあたり200万円というような形で受け取ることができる。

【このプランのメリット】

・進学のタイミングごとにお祝い金を受け取ることができるので、その都度制服の新調など入学準備金として活用可能。

・受け取った資金は、その時点で必要なければその後の教育費のために残しておくこともできる。

【このプランのデメリット】

・最も教育費が必要な大学入学時の費用が手薄になる可能性あり。

③大学4年間に毎年定額を受け取る「学資年金型」

大学4年間に必要な費用の準備に特化したもので、最近増えてきているのがこのプランです。

お子さまが18歳から22歳の間に、毎年学資保険金が受け取れるもので、金額は毎年同額のものから、年金形式で受け取れるもの、大学入学時に多くもらえるものなどバリエーションは様々です。

中には、高校入学時にお祝い金と、大学在学中の4年間毎年学資保険金が受け取れるという、一部②の要素もあるプランもあります。

【このプランのメリット】

・大学進学後の教育費の負担が軽減される

・なかには「22歳受取」というプランもあり、大学院進学や社会人になるための準備資金(スーツや靴、カバンの購入など)に対応することもできる。

【このプランのデメリット】

・大学在籍時のためのプランであるため、高校までの教育費用は別の方法で対応するなど、保険料とは別に貯蓄が必要。

・大学4年間に毎年一定額の学資保険金が受け取れるプランの場合は、一番費用がかさむ大学入学時の出費に対し、不足が発生する可能性がある。

■受取時期は大学時期をターゲットに! h3

上記の通り、①大学入学時での一括受取型、②進学タイミングごとのステップ受取型、③大学在学時の学資年金型、と3つのパターンを見ていただきました。

もちろんご家庭ごとのお子さまの教育プランにより、適した受取パターンは異なりますが、オススメはやはり①もしくは③になります。

幼稚園から大学卒業まで全て国公立だとしても、関連費用を含めた教育費は1,000万円以上かかると言われています。その費用の半分は大学の4年間のために必要な金額です。特に大学入学時は受験料(滑り止め含めると数校分)と入学金・初年度の授業料が同時期に必要になり、一番家計に負担がかかる時期でもあります。

そのため、そこに備えた①の一括受取型か、③でもやや入学時に重きを置き、大学の4年間をカバーするパターンのものが安心ではないかと思います。

とはいえ、自分の子どもは中学から、もしくは高校から私立校に入学させたいと思っているから②がいいのではと考えられるご家庭もおありかと思います。

ただし、その場合は上記の全て国公立に進学した場合の教育費をはるかに超えた金額になります。中学校や高校の入学時と大学の費用が分散してしまうことで、いずれの準備もできなかったということになりかねません。

もし中学もしくは高校で私立校への進学を考えられているようであれば、同じ学資保険で受取金額を分散するのではなく、「中学入学時に受け取れるもの」、「高校入学時に受け取れるもの」と個別に学資保険をかけることがオススメです。

そのため、②のステップ受取型は実質あまりメリットがないのではないかと思います。

  1. 「18歳満期」では危ない!満期金の受取タイミングについて h2


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第一章では、学資保険の満期金を受け取り方のパターンをご紹介いたしました。中学や高校入学などのステップ型で受け取るよりも、大学入学を視野に入れた一括受取型か、大学4年間重視型がいいのではないかとお伝えしました。

ところで、いずれのパターンも同様ですが、「18歳満期で受け取る」という18歳満期がどのタイミングかご存知ですか?お子さまの18歳の誕生日?もしくは誕生月?

実は知らないと大変なことになるかもしれない、満期金の受取金額についてご説明いたします!

■お祝い金の受取タイミングについてh3

まずは理解しやすいお祝い金の受取タイミングについてです。ステップ受取型のところでご説明した中学校入学時や高校入学時に支給されるお祝い金についてです。

例えば、高校入学時に50万円のお祝い金がもらえると仮定すると、この「高校入学時」とは、保険会社の多くは「お子さまが満14歳10ヶ月になった後に迎える最初の2月1日以降」と設定しています。

つまり6月が誕生日のお子さまでも、最も早生まれである4月1日のお子さまでも、中学校3年生の2月1日以降になった時点で、お祝い金の受取資格を得ることになります。高校入学の場合は4月入学に対し、入学試験は2月、入学手続きは3月頃となるためこのお祝い金の支給がその準備に十分間に合う可能性があります。

■「18歳満期」とはいつのこと? h3

一方で、例えば2017年1月7日生まれのお子さまに、生後5ヶ月の6月時点で18歳満期に300万円受け取れる学資保険に加入したとします。

このお子さまが満期金を受け取れるのはいつだと思いますか?

18歳になる2035年の1月7日の誕生日、もしくは誕生月の1月でしょうか。

いえ、18歳になった最初の契約応答日(けいやくおうとうび:数年後に迎える保険契約をした日と同日の日付)が対象になりますので、実は2035年の6月がこの場合の満期保険金受取時期です。

6月・・・、そう既に大学に入学してしまっているんです!

■「18歳満期」では、大学入学に間に合わない可能性も! h3

このように、お子さまの誕生日と契約時期に応じて、「18歳満期」の時期は大きく異なります。「子どもが18歳になったのに、満期金が振り込まれない」と気付いてその時に確認したら、6月まで保険金を受け取れず、大学入学の準備金の工面に苦労したという話は、実は頻繁に発生しているようです。


そのため、大学入学に合わせた満期を考える際は、「18歳満期」ではなく「17歳満期」にしておくことで、高校3年生の時点で必ず保険金を受取ることができますので、満期は17歳で組むことをオススメいたします。

■学資保険の加入は4月〜9月頃までに!! h3

ここまで見てきた通り、学資保険はお子さまの誕生日と同じぐらい、もしくはそれ以上に契約した日(契約応当日)が非常に重要になってきます。

仮に17歳満期の保険に加入した場合でも、お子さまの誕生日が12月であり、加入月が11月の場合、保険金を受け取れるのは高校3年生の11月です。

現在は推薦入試やAO入試で大学受験をするケースが多く、そういった場合は秋口で入学金や授業料を払い込む必要があり、11月では間に合わない可能性があります。

そのため、満期を17歳に設定していただくことに合わせ、学資保険の加入は4月から9月頃を目安にしていただくことで、最長高校3年生の9月頃に大学の入学資金を準備することができます。

学資保険の受取については非常に間違えやすく、その間違えが家計にとって大きな致命傷になることもあるので、加入の際に必ず必要な時期を確認するようにしてください。

第3章 満期金の受け取り方別に見る、税金について h2


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ここまで見てきていただいたように、学資保険には一括で保険金を受け取るタイプや、お祝い金として、入学のタイミングや大学の4年間に分割して受け取るタイプなど、いくつかのタイプがあります。

実は、いずれもまとまった金額となりますので、それぞれに税金がかかるということはご存知でしょうか?

この章では、受け取り方ごとにかかる税金についてご説明したいと思います。

■満期金を一括で受け取る場合にかかる税金とは? h3

学資保険で一番多いのは、18歳時に満期を迎え一括で保険金を受取るタイプのものです。その際、200万や300万といった高額のお金を一度に受け取ることになります。

この場合にかかる税金は、税法上「一時所得」に分類されます。

一時所得の計算方法を、簡単にご説明すると

  「(満期で受け取った金額)−(支払った保険料総額)−50万円(特別控除額)」

で算出した金額となります。

例えば、18歳の満期時に300万受け取り、そこまでに支払った保険料の総額が270万円だとすると、一時所得は

  300万円−270万円−50万円= −20万円

となり、マイナスになりますのでこの場合は課税の対象外となります。

実はこの特別控除額の50万円のおかげもあり、現在の運用利率においてこの差額が50万円を超えるものはほとんどなく、対象となるのは支払い総額が500万を超えるような高額な契約のみとなります。

なお、仮に特別控除額の50万円を超えてしまい、一時所得の対象となった場合も、

課税の対象となるのはその金額ではなく、その半分の金額となります。

そのため、例えば特別控除額の50万円を差し引いて、20万円の一時所得があったとしても、課税対象となるのはその半分である10万円ということになります。

(ただし、ここでは保険単体に絞ってご説明いたしましたが、一時所得は年間で発生した全ての一時所得の合算となります。例えばギャンブル等で高額の所得があった場合は、その金額と合算しての計算となるため、税金の対象になる場合もあります。)

■年金型で受け取る場合にかかる税金とは? h3

先ほどの一時所得は、かなり高額な契約においてのみ対象となるため、ほとんどの方が対象になりません。

一方で、最近人気が出てきた、大学入学から4年間にわたり、毎年「学資年金」という形で受け取れるタイプのものについては、課税対象になる可能性があります!

この場合にかかる税金は、「雑所得」に分類されます。

雑所得の計算方法はちょっと難しいですが(具体例も下記しています!)、

  「雑所得 = (総収入金額)−(必要経費)

という計算になります。総収入金額とは毎年受け取る学資年金の年額を指します。

必要経費というとちょっとわかりにくいですが、

  「必要経費 = 学資年金金額 × 払込保険料総額/総支給見込額」

という式に分解することができます。つまり、

  「雑所得=(学資年金金額)−(学資年金金額 × 払込保険料総額/総支給見込額)」

になります。

文字で見ると非常にわかりにくいので、以下実際の例をあげてご説明いたします。

例えば、総支給見込額400万円の学資保険を、学資年金として4年間にわたり年間100万円ずつ受け取ったとします。なお、そこまでに払い込んだ保険料の総額は360万円だったとします。この金額を上記の式に当てはめてみると、

  100万円−(100万円 × 360万円/400万円)=10万円

という金額が算出されます。雑所得は一時所得と違い特別控除額がありませんので、この10万円が課税対象額となります。

しかし、ここで一つポイントになるのが、この保険の契約者が会社員等の給与所得者か自営業者かということです。

もし給与所得者であれば、給与所得と退職所得以外の雑所得が20万円以内の場合は非課税となるため、この場合は課税対象外となります。

しかし、自営業者の場合はこの雑所得の非課税制度がないため、10万円全額が課税対象になります。

この10万円に対して、課税額がいくらになるのかは収入額によっても変わりますが、例えば10%とした場合1万円。実はこれだけではなく、所得税の対象には住民税も課税されますので、こちらも10%と仮定して、さらに1万円の計2万円を税金として支払わなければなりません。

この2万円は4年間に渡って課税されることになりますので、自営業者の場合は計8万円を税金として支払う必要があるということは、要注意です!!

■自営業者は一括受け取りを選択した方がいい! h3

このことからも、契約者が給与所得者の場合は一括で受け取る場合も、学資年金で受け取る場合も、基本的に課税の対象になる可能性が低いことがわかりますので、どちらのプランでも、ご家庭にあった方を選択していただければと思います。

一方、自営業者の場合は学資年金のプランでは多くの場合課税の対象となり得るので、満期金の受け取りは、一括で受け取る方が適していると言えます。

第4章 まとめ h2


https://www.pexels.com/photo/money-pink-coins-pig-9660/

今回ご紹介した内容をまとめると、以下の通りです。

<一括受取、分割受取について>

 ・受取方のパターンには、大きく①大学入学時に一括で受け取る「一括受取型」 ②進学タイミング毎にお祝い金を受け取る「ステップ受取型」 ③学資年金という形

で大学の4年間に毎年定額を受け取る「学資年金」の3種類がある

 ・教育資金のうち必要金額の半分は大学の4年間であるため、受け取り時期は①もしくは③のものがより良い(当サイトでは①を推奨)

 ・高校入学等でもまとまった学資の準備が必要であれば、大学入学用とは別に学資保険に加入した方が良い。

<満期金の受け取りタイミングについて>

 ・18歳満期は、「お子さまの18歳の誕生日」ではない!誕生日と保険加入日によって18歳満期は大きく異るので、要注意。

 ・学資保険は大学入学準備用に加入するなら、満期は17歳で設定しておくと安心。

<満期金の受け取り時の税金について>

 ・一括で受け取る場合は「一時所得」、年金受け取りの場合は「雑所得」になる。

 ・学資保険で一時所得は、ほとんどの場合対象にならない。

 ・給与所得者は一括受取でも年金受取でも課税対象外になることが多いが、自営業者は年金受取では課税対象になる可能性がある。そのため、一括受取がオススメ。

次回は、学資保険の選び方についてご紹介いたします。

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