終身保険で学資保険を代用するという考え方 

ざっくり言うと・・・
学資保険の変わりに終身保険を代用すると下記のようなメリットがあるため、 当サイトでは用途の柔軟性と臨機応変性が高い終身保険を利用した方が良いと考えている。

学資保険と比較した
終身保険のメリット
・万が一の際にそのタイミングで保険金が受け取れる
(学資保険の場合お子様が12歳等で万一の事態となった際にも
払い込みは免除されても保険満期まではお金が受け取れない)・学費として使用しなかった場合、将来の直面するケースに合わせて
部分的に解約し換金する事も可能・学費として使用しなかった場合そのまま貯蓄しておくことで
解約返戻金を増加させることができる・解約するまでは死亡保障として機能しつづけることができる
(保障と貯蓄の二段構えになっている)
学資保険と比較した
終身保険のデメリット
・保障と貯蓄の両面であることから保険料がやや割高
(損をするわけではない)・途中での保険の見直しがしづらい・途中で解約した場合、解約返戻金が少ない・世間がインフレ等で金利上昇した場合にも対応しづらい(安定性があるとも言える)


ここに目次★

『親に万一があったらどうする?(貯蓄の仕方について考えよう!)』でご紹介した通り、学資資金を貯めていく方法としては「貯金」と「貯蓄」の2種類があります。お金を貯めていく目的は様々ありますので、その目的に合わせて「貯金」と「貯蓄」を使い分けていただくことが重要ですが、お子さまの学資資金を貯めるという目的については話が少し変わってきます。進学しないという選択肢を選ばない限り、決まった時期に必ず学資のためのお金が必要になってきます。

そのためには、「貯金」よりも確実性の高い「貯蓄」としての保険が適しているのではないかということについてお伝えしてきました。今回は、その中でもご紹介した学資保険の代替としての終身保険について詳しく見ていきたいと思います。

  1. 終身保険の仕組みについて h2


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終身保険(しゅうしんほけん)とは、被保険者が死亡あるいは、一定の高度障害状態になった場合、受取人に死亡保険金として保険金が支払われる保険です。

終身(身が終わるまで)という名前の通り、その保障期間は一生涯続く保険です。

生命保険の中でも、定期保険と並んで代表的な保険ですが、保障期間が一定の期間しかない定期保険(その名の通り、「期間が定まった保険」)が、貯蓄性のない掛け捨てであることに対し、終身保険は貯蓄性があるため、その特徴から様々な活用ができる保険でもあります。

まずは、終身保険の特徴についてご紹介していきます。

■終身保険の4つの特徴 h3

以下、具体的な特徴について見ていきましょう。

<特徴1:死亡保障が一生涯続く>

上記でご紹介したことと同様ですが、終身という名前の通り、保険を解約しない限りは、設定した死亡保障が一生涯に渡って継続します。

<特徴2:掛け捨てではなく、貯蓄性がある>

最近では、学資保険の代わりに終身保険を提案する保険代理店やファイナンシャルプランナーが増えてきました。とはいえ、一般的には「なぜ学資保険を希望しているのに、終身保険を勧められるのだろう?」という疑問を持たれることが多いのですが、それはこの特徴によるものです。

プロの方でもちゃんと理解している方が少ないのですが、終身保険の特徴を正しく言い換えると、

終身保険とは、「解約しなければ設定した死亡保障額が一生涯にわたり続く」ものである一方、「仮に106歳(女性は109歳)まで生存した場合は、設定した死亡保障と同額の金額を受け取って、保障が消滅する」保険のことを言います。

保険料を支払っている最中は、支払っている保険料の合計に比べ、解約返戻金は少なく設定されており、払込が完了する直前でも最大80%程度です。(低解約返戻金型の場合はさらに低めに設定されています。)

しかし、払込が完了した翌年以降から、解約返戻金は支払った保険料の合計を超え、106歳で死亡保障と同額になるように、年々運用されて増えていくというのが、終身保険の「貯蓄性がある」と言われる特徴となっています。(以下図をご確認ください。)


そのため、この払込期間をお子さまの大学入学時期を見据えた時期(例えば、お子さまが17歳の時点)に設定することで、お子さまが高校3年生で大学入学金や試験料等が必要になるまで、契約者(主に父親)の万一に備えた保障をとりつつ、時期が来たら解約(もしくは一部解約)することで、支払った以上の金額を解約返戻金として受け取ることができます。

この仕組が、終身保険が学資保険の代替となりえる「親の保障を取りつつ、学資用資金を貯めていける」最大の特徴と言えます。

<特徴3:保険料の払込期間を自由に決めることができる>

終身保険は、保障は一生涯続きますが、保険料の支払い期間もそれに合わせる必要はありません。保険会社や商品にもよりますが、10年・15年と言った期間設定での払い方や、60歳、65歳といった年齢での支払い方法など、様々な支払い期間に対応することができるものも多いです。支払い期間が短くなればその分月々の保険料は高くなりますが、お子さまの年齢を考え、10年や15年といった支払い期間に設定し、お子さまが18歳になるまでに数年解約返戻金が運用されて増えていく期間を設定することがオススメです。

<特徴4:大きく4つのタイプがある>

終身保険と一括りにお伝えしておりますが、解約返戻金付き方や、保険料の通貨などの違いにより終身保険には、大きく以下4つのタイプがあります。

①低解約返戻金型終身保険(ていかいやくへんれいきんがたしゅうしんほけん)

近年、「終身保険」というとこのタイプの商品が一般的になっています。この低解約返戻金型は、通常の終身保険と比較し、保険料の払込期間中に解約した場合の解約返戻金を低めに設定しています。そのため、保険料の支払い期間中に解約した場合、通常の終身保険よりも元本割れの割合が高くなります。

一方でその分、通常の終身保険よりも月々の保険料を安く設定しており、結果としてより返戻率が高くなりますので、払込期間終了後はトータルで、通常の終身保険以上の貯蓄効率となります。

②積立利率変動型終身保険(つみたてりりつへんどうがたしゅうしんほけん)

積立利率変動型保険とは、世の中の物価上昇等のインフレがあった際、市場の金利から積立利率を見直すことで、受け取れる保険金額や解約返戻金が変更されるタイプの終身保険です。

一般的に「契約した時点の利率が解約するまで継続する」ことは、生命保険のメリットでもあり、同時にデメリットでもあります。バブル期と言われた平成一桁代の初期であれば、予定利率が6%というような「お宝保険」と言われるものも存在しましたが、現在では1%前後のものが大半を占めます。

保険は通常、その加入した時点に約束された利率で計算された満期金や解約返戻金を戻すことになっていますので、お宝保険は大変おトクです。

一方で、保険は長い期間加入するものです。もしかして10年後、銀行の金利が年利5%などのような高金利になった場合も、通常の保険は契約した時点の金利で固定です。

そのため、現在のような1%の金利で約束した保険は、世間の金利に関係なく1%のままですが、この積立利率変動型はそういった際に、世の中の金利(5%)を考慮し、へ変動しますので、インフレにも対応できる商品となっています。

③外貨建て終身保険

通常の保険は日本円で保険料を支払い、日本円で運用されるものがほとんどです。ただし外資系保険会社の商品を中心に、ドルやユーロなどの外貨で運用されているタイプの商品です。月々の保険料も例えば「100ドル」というように外貨表記となっています。特別に外貨で支払う必要はありませんが、支払い時点のレートによって保険料が変動しますので、1ドル=100円の場合は10,000円、1ドル=120円の場合は12,000円と保険料にも変動があるという特徴があります。

また金利も諸外国の金利を基準としていますので、常に変更するというリスクがある反面、現在金利が非常に低水準の日本に比べ、高いリターンも期待できるタイプでもあります。

④変額保険

変額保険とは、保険金額が変動するタイプの保険です。契約者が支払った保険料の一部が資産運用にまわされ、その運用実績に応じて、保険金や解約返戻金に変動があるタイプの保険です。他のタイプとの一番の違いは最低保障がなく、運用実績によっては保険金や解約返戻金が大きく目減りしてしまうというリスクもあり、保険でありつつ投資商品の性格をしたものとなります。

こちらはプロでも理解している方が少ないため、保険の相談窓口でも提案される機会は少ないタイプであり、かつ学資代替としては不向きですが、一応商品のタイプとご紹介させていただきました。

このように、終身保険には大きく4つの特徴と、4つのタイプがありますが、事象で改めて学資代替として使うメリットについてご紹介していきたいと思います。

  1. 終身保険を学資保険として代用するメリットとは h2


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ここまでご欄いただいた通り、終身保険には大きく4つの特徴があります。

その特徴1〜3までがまさにそのまま、終身保険のメリットでもあり、学資保険の代用として適任である理由でもあります。改めてメリットとしてまとめると、

  ①契約者の万一に必ず保険金が受け取れる

  ②払込期間が終わると、支払った保険料が解約返戻金を上回る

  ③お子さまの年齢に応じて、支払い時期を一部自由に決めることができる

という3点があげられます。

この3点が同時にそなわっていることで、終身保険は学資保険よりも、学資資金を貯める商品としてよりオススメできるものでもあります。

では、③のメリットは読んで字のごとくですので、以下①と②それぞれのメリットについて見ていきたいと思います。

■「契約者の万一に必ず保険金が受け取れる」がなぜメリットなのか h3

学資保険で終身保険の代用ができる最大の理由は、

「お子さまが小さいうちは契約者の保障として機能し、大学入学時等必要な時期に解約することで学資として利用することができる」という、保障と貯蓄の2段構えとなっている点です。しかし、学資保険と終身保険を比較する様々な情報源の中では、この保障の必要性を歪めて伝えているものも多いように見受けられ、「保障の必要性」を軽く見積もっているものもあるように感じます。

この2段構えがなぜ重要なのか、実際の学資保険と比較してご説明いたします。

<「保障」としての学資保険・終身保険の違い>

学資保険の場合、「保障型」を選んだ場合や特約として付ける場合、契約者(親)に万一があった場合、育英年金という形でお金を受け取ることができます。

ただし、本来の学資という観点では元本割れしてしまい、やや本末転倒になってしまうため、払込免除特約だけ付いた「貯蓄型」の学資と比較してお話いたします。

以下、それぞれの保険に入っていた場合を考えてみましょう

A:お子さまが18歳時に300万円受け取れる契約の「貯蓄型」の学資保険

B:死亡時400万円の死亡保障、お子さまが18歳時に解約すると300万円の解約返戻金が受け取れる終身保険

A・Bいずれも全く同じ条件のご家族が加入していたとして、どちらもちょうどお子さまが10歳の時に契約者が不慮の事故で亡くなったとします。その後のA・Bそれぞれについて考えてみましょう。

Aの場合

Aの場合は、契約者が亡くなったため、以後の学資保険の支払いについては無くなり、

8年後、お子さまが18歳の定められた時期に300万円を受け取ることができます。

Bの場合

Bの場合は、契約者が亡くなったため、その時点で死亡保険金として400万円受け取り、この保険は消滅します。(そのため、Aのように18歳時点で学資という形では別途お金を受け取ることはありません。)

このAとBを比較し、Bの終身保険では「死亡保険金」として必要な時期の8年も前にお金を受け取ってしまうので、学資として別途管理することが難しい(だから学資として考えるなら、Aの受け取り方の方が適している)という論調をよく拝見します。

果たして本当にそうでしょうか?よく考えていだきたいのですが、もしAの場合、確かに以後の保険料という支出は無くなり、必要な時期に確実に学資としてお金を受け取ることができ、とても安心です。しかしそれは、そこまでの8年間の生活が安定していれば、という前提があって初めて成り立つものではないでしょうか。

もし亡くなった契約者のみの収入で生計を立てていたご家族であれば、8年後の学資よりも今の生活費を工面することを考えないといけない場合もあります。

この状態では将来の学資以前の問題になります。まずは生活基盤を安定させなければいけないからです。

一方Bの場合であれば、死亡保険金として受け取った400万円を当面の生活費に充てることも、生活に問題なければ学資として置いておくことも、いずれの選択肢をとることもできます。その選択肢をとれるということが、終身保険で学資保険を代用する一番大きなメリットと言えます。

■「払込期間が終わると、支払った保険料が解約返戻金を上回る」はなぜメリットか?h3

もう一つのメリットは、この解約返戻金が増えていくということです。

これは、18歳時の大学生入学の時に使わなかった場合、解約せずに置いておくことで運用され、数年後にはさらに解約返戻金が増えて戻ってきます。

18年後はどうなっているのか誰にもわかりません。別でしていた貯蓄がうまくいって、他に学資資金が貯まったので、使う必要がないかもしれないですし、お子さまが大学に行かずに就職するという選択肢をとるかもしれません。もしくは高校を卒業して結婚するということも考えられます。

「大学費用を貯めつつ、使わずに置いておけば、さらにお金が増えてくるので非常におトクです」と説明される保険の営業マンがいらっしゃいますが、ここではおトクだから終身保険が良いと言っているわけではありません。

将来のことは誰にもわからないということが言いたいのです。

それは、契約者である親の保障も同じことで、その何があるがわからないからこそ、保険で備えるということが重要なのではないでしょうか。

終身保険で備えておくことで、大学に入学する際は保険の半分だけ解約し、入学金と1年目の授業料として使い、2年目に残りの半分を解約して2年目以降の授業料を、ということもできますし、半分だけ大学費用として、もう半分は将来の結婚費用としてとっておく、など状況に応じて様々な使い方をすることができます。

その際、全て解約するまでは契約者の死亡保障として機能し続けるということは、想像以上に意味があることです。

■終身保険で学資資金を貯めることの-デメリット h3

一方で、終身保険にすることのデメリットも、以下のようにあります。

 ・保障と貯蓄の両面であることから、保険料がやや割高

 ・途中での保険の見直しがしにくい

 ・途中で解約した場合の解約返戻金が少ない

 ・世間が急激に金利上昇などインフレになっても、対応できない

しかしこれらは、学資保険の場合も同様であることから、学資資金として学資保険を考えるのであれば、是非終身保険を代用としてオススメしたいと思います。

  1. まとめ h2


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いかがでしたでしょうか。以上のように学資保険の代替としての終身保険についてご説明してまいりました。今回ご紹介した内容をまとめると、以下の通りとなります。

 ・終身保険には、「保障が一生涯」、「貯蓄性」、「払込期間の自由さ」、「4種類のタイプ」という4つの特徴がある。

 ・学資保険の場合は契約者の万一において、保険料の支払いは無くなるものの、受け取れる保険金がない。一方で終身保険であれば、死亡保険金として受け取ることができるため、当面の生活費としても学資資金としても、状況に応じてどのようにでも使うことができる。

 ・将来お子さまがどのような選択肢をとった場合にも、その解約返戻金を自由に、かつ必要な分だけ用意することができる。

次回は終身保険の商品性についてご紹介していきます。


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