学資保険って本当に必要?商品概要とその意義について

ざっくり言うと・・・
・自身で貯蓄ができないかたには学資保険で保障を得ながら将来必要になる お金を貯める事ができる学資保険への加入がオススメ。

・税制面等でのメリットがある一方でプラン選びを間違えると 元本割割れ(支払ったお金よりも少ない金額しか貯蓄できない)リスクや、
年齢を重ねると保険料が高くなるので加入しない判断をするにしても
早めに知識をつけていくことが必要

★ここに目次

学資保険ってどうしたらいいのだろう・・?

待望のお子様が誕生すると、喜びも束の間、いろいろと準備しなければいけないものが多く、必要な金額の多さに頭を悩ませているご家庭も多いのではないかと思います。その中でもやはり一番の関心事は、大切なお子様の教育費に関してではないでしょうか。

きっとお子様をお持ちの皆様は、教育費について考える上で、冒頭の疑問が何度となく頭をよぎりますよね。

一部高等学校の授業料無償化など、教育費に対するサポートもありますが、日本は例えば北欧のスウェーデンやノルウェーのように学費は大学まで無償というような国とは違います。

ひとりっ子や2人兄弟が多い現代、一人ひとりのお子様の教育にお金をかけたいという要望は依然として高く、それに応じるように教育にかかる費用も高騰しており、教育費についてはきちんと考えていく必要があります。

そのため今回はお子様の教育費について考えるにあたり、最初に話題となる「学資保険」

について、その商品概要と主旨、そして本当に必要なのかどうかについてお伝えしていきます

  1. 学資保険とは h2


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■学資保険の特徴 h3

学資保険とは、子どもの教育資金の準備を目的とした貯蓄型の保険の1種です。

通常は15歳(高校入学時)もしくは18歳(大学入学時)を満期とし、満期になったタイミングにて保険金が給付される仕組みになっています。

また、商品やプランよっては満期以外でも小学校入学時や中学校入学時にも「お祝い金」という形で、満期とは別にお金を受け取れるものもあります。

加えて、「学資」という名前の通り子どものための保険という側面もあります。例えば契約者である親に万が一のことが会った場合は保険としての機能は継続したまま、以後の払込を免除にできたり、子どもの病気・ケガの際にも給付金がおりるものもあります。

■学資保険の種類:貯蓄型と保障型 h3

学資保険という名前でも、世間の商品は大きく「貯蓄型」と「保障型」の2種類に分類されます。それぞれの特徴を簡単にご紹介いたします。

<貯蓄型について>

貯蓄型は、月々もしくは年一回などで払い込んだ保険料を、満期時に払い込んだ金額以上に増やして受け取ることを最大の目的にしている商品です。

一般的に「学資保険」と聞いて、月々の支払い金額や返戻率(へんれいりつ)から検討するのはこちらのタイプになります。

<保障型について>

保障型は、貯蓄型が「支払った保険料を増やして受け取る」という主目的であるのに対し、病気やケガへの医療保険のような役割や、育英年金保障を加味した商品となります。

中には本来支払った保険料よりも、満期で受け取る金額が少なくなってしまう「元本割れ」の学資保険もありますが、そういった商品は、ほぼこの保障型のタイプになります。

なお、育英年金保障とは、学資保険に付帯することができるオプションの一つで、契約者(親)が死亡もしくは所定の高度障害状態になった場合に、満期になるまで年金が支給される保障をいいます。学資金というよりも給料保障のような考え方で、一見便利ではありますが、保険金を受け取ると本来の学資としてのお金が受け取れない、もしくは少なくなってしまうというデメリットもありますので、その良し悪しはしっかりと検討する必要があります。

■学資保険に加入する目的 h3

学資保険に加入する目的は大きく2つあります。

1つ目は、子どもの教育資金の準備を「目的の時期」に、「目的の金額」を準備することができるというもの。

2つ目は、契約者である親に万が一があるという不測の事態でも、1つ目の目的を「確実」に達成することができるというものです。

この2つの目的を頭に入れた上で、学資保険が本当に必要なのか、はたまた不要なのかについて考えてみたいと思います。

  1. 学資保険って必要?それとも不要? h2


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学資保険は、子どもの教育資金を準備するための方法の一つです。そのため学費を貯める方法は他にも様々あり、「学資保険は必要ない」と考える方も一定数いらっしゃると思います。学資保険が必要かどうかを考えるにあたり、まずは学資保険に加入するメリットとデメリットについてお伝えしたいと思います。

■学資保険のメリット・デメリット h3

学資保険に加入するメリットは主に3つあります。

<学資保険のメリット>

  1. 確実に教育資金を準備することができる

    大切な子どもの将来に向けて貯蓄が必要とわかっていても、月々確実にかかる生活費や、突発的な冠婚葬祭、時には引っ越しやクルマの買い替えなどの大きな支出まで、毎月決まった金額を貯蓄していくことは簡単なことではありません。

    しかし、学資保険に加入すれば自動的かつ強制的に保険料として引き落とされることで、貯蓄をしていくことができます。

    また、金利の面からも大きなメリットがあります。例えば銀行の積立定期預金の場合2017年5月現在で、0.03%〜0.2%と非常に低い金利ですが、学資保険の場合は商品にもより110%の利回りのものもあります。

    こういった強制力と、通常の預金よりも高い利回りとなることも、学資保険が教育資金を準備するための積立に向いている要素と言うことができます。

  1. 定期預金等に比べ、税制面での優遇を受けられる

    学資保険は生命保険に分類される保険であるため、その支払った保険料は年末調整時に税額控除の対象として申請することができます。さらに、学資保険には満期で受け取る給付金でも税金が免除される可能性があります。これは支払った保険料と受け取る満期金の額の差が50万円以内の場合、所得税はかかりません。

    例えば、300万円の保険料を支払い、満期金として345万円を受け取った場合、ここに所得税はかからないということです。

    定期預金の場合は、まずこれだけの利息が付く可能性が低いことに加え、こういった所得税の免除はなく、わずかに付いた利息にも税金がかかってくるという大きな違いがあります。

  2. 保険料の免除を受けることができる

    ほとんどの学資保険には、標準で「保険料免除」という制度が付いています。

    これは、学資保険に加入している期間中、契約者(親)が亡くなってしまった場合、以後の保険料の支払いが免除されるという制度です。

    その場合でも、学資保険としての機能は維持され、契約通りの満期時に満期金やお祝い金を受け取ることできます。

逆にデメリットも大きく3つあります。

<学資保険のデメリット>

  1. 内容によっては元本(がんぽん)割れのリスクもある

    一般的な商品への加入では少ないものの、一部には受け取る満期金が支払った保険料の総額を下回る「元本割れ」と呼ばれる状態になるものもあります。

    例えば、親や子どもの病気やケガに備えたオプションがあるものは、満期金を受け取るだけのものに比べ、概ね保険料が高く設定されており、よくよく計算してみると元本割れしているということも!

    加えて、たとえ返戻率が高い商品であっても、途中で解約してしまうことで、それまでに支払った金額よりも返ってくる解約返戻金(かいやくへんれいきん)が少なくなってしまいます。

  1. 目的を間違えると、保険料が高くなってしまう

    学資保険の加入目的は、あくまで教育資金を積み立てることです。一方であれこれと考えるうちに、デメリットの①でお伝えしたとおり、親や子どもの病気やケガに備えるオプションを付けるなど、本来の目的に保障の充実をプラスすると元本割れのリスクだけでなく、支払う保険料も割高になってしまいます。

  1. 健康状態によっては加入できない!

    学資保険は生命保険の1種です。そのため、契約者である親や子どもの健康状態によっては、加入できない可能性があります。もちろん同じ病気でも加入できる会社もありますので、しっかりと比較することが重要です。

    とはいえ、そういった加入できないリスクもあります。

■学資保険の必要性が高い人、低い人 h3

上記のようなメリットとデメリットを十分ご理解いただいた上で、ではどういう方が学資保険に加入する必要性が高い方なのか、もしくは必要性が低い(もしくは加入する必要がない)方なのかについて見ていきたいと思います。

もちろん「必要性が高い方」に該当するから、絶対に学資保険に加入しなければならない!ということではありませんが、何らかの形で教育資金を積み立てたいとお考えであれば、ご検討いただいた方が安全であると言えます。

まず、「保険の基本的な考え方」の項でも述べましたが、学資保険に限らず、保険全般において「保険に加入する必要のない方」とは、主に

 ・数億円単位の宝くじに当選した方(かつ、今後そのお金をあてにせず生活できる人)

・将来的に莫大な遺産を相続することが既に決まっている方。(かつ、そのお金をあてにせずに生活していける方)

 ・世帯主に万が一のことがあっても、残されて家族に対し、定期的に生活に必要な額を超える不動産や権利収入などのフロー所得を準備できている方。

といった、生活に必要な額を超える現金を既に確保できている方です。

こういった方は不測の出費や病気などの長期療養はもちろん、世帯主の万が一にも耐えられる状態であるため、そもそも保険で備える必要がありません。

もちろんこういった方はごく一部しかいらっしゃいませんので、必要性が高いか、低いのかについては、きちんと理解していく必要があります。

<学資保険の必要性が高い方>

  1. 自分でお金を貯められない、ついつい浪費してしまう方

    ご自身でお金を貯めるのが苦手な方や、お金があるとつい遣ってしまうという方は、半強制的に保険料として支払われる学資保険の加入がオススメです。

  1. 貯蓄と同時に保障も欲しい

    学資保険には払込免除の制度など、支払いができなくなった場合でも、大切なお子さまに確実に教育資金を残すことができます。そういった確実性が欲しいという方にも学資保険の加入はオススメです。

  1. 現在貯蓄がほとんどない

    現在まとまった貯蓄がない人も、学資保険は必要性が高いです。日々生活する上で必要な支出はたくさんあるため、現在貯蓄ができていない方が、いざお子さまの学費で必要な時に貯蓄ができているかと考えると、非常に難しいのではないでしょうか。

一方で学資保険の加入の必要性が低い方は以下の通りです。

<学資保険の必要性が低い方>

  1. 自分で貯蓄ができる、自分で貯蓄したい

    浪費癖がある方がいる一方で、計画性を持って確実に貯蓄できる方もいらっしゃいます。そういった自分で貯蓄ができるという方や、人任せではなく自分で貯蓄をしたいという方は、学資保険に加入する必要性は低いです。

    ただし、突発的な支出があっても耐えられる強靭な実行力と、10数年以上に及ぶ継続力が必要になります。

  2. 既に学資に充てるためのまとまった貯蓄を持っている

    「独身時代に貯めた500万円があり、それに手を付けなくても生活できる」とか、「夫婦で1,000万円の貯蓄があり、夫婦共働き」のように、学費に充てられるまとまった貯蓄があるという場合も、学資保険に加入する必要性は低いです。

    ただし、家を購入する場合の頭金や、クルマの購入・買い替えなどの大きな支出の際にもこのお金には手を付けないという、あくまで学費として確保している場合に限ります。

  1. 自分で株やその他の金融商品で運用できる

    学資保険は貯蓄型ではありますが、利回りは110%程度とそこまで大きくお金が増える商品ではありません。株式投資やその他の金融商品を用いて、ご自身で資産運用できる方の場合も、必要性は低いでしょう。

    ただし、大きく資産を増やせる可能性の半面、必要なタイミングでは運用がマイナスで引き出せないなど、確実性においてはリスクもあります。

第3章 学資保険の加入率はどれぐらい? h2


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※※http://research.nttcoms.com/database/data/001583/(グラフ等作成時参照)

2013年にNTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が、10歳未満の子ども(生まれていない子も含む)を持つ20代〜50代の全国の男女約1,000人を対象に実施した学資保険についての調査によると、57.2%の方が学資保険に加入していることがわかりました。

年代別で見ると、20代の加入率が最も高く63.4%で、30代が59.8%と続きます。

以下、学資保険に加入した理由、選ぶ際に気になったポイントと、逆に学資保険に加入しなかった理由について見ていきます。

<学資保険に加入した理由>

学資保険に加入した理由で84.1%と最も多かった回答が、「必要性を感じていたので」というもの。続く「友人や親戚に進められて」(15.1%)や保険の営業員等に進められて(8.9%)と、他人からではなく、自発的に将来の学費に備える必要性を感じて加入する傾向が強いことが見て取れます。


<学資保険を選ぶ際に気になったポイント>

学資保険を選ぶ際に最も気になった点は「返戻率(払込保険料に対する受け取り総額の割合、利率)」(89.4%)と約9割を占める結果に。次に「保護者に何かあった時の保障の内容」(68.0%)や「保険金を受取るタイミングが適切、もしくは自由に設定できるか」(67.2%)となり、この3つがそれ以降を大きく引き離す結果となっています。


<学資保険に加入しなかった理由>

一方で、学資保険に加入しなかった理由のトップ3としては、「学費のために預貯金をしているから」が35.6%で最も高く、学資保険ではなく教育資金を貯蓄する意識の高さが上げられました。次いで「必要だと思うが保険料を支払う余力が無いから」(31.5%)と、「学資保険のことをよく知らないから」(21.7%)が続きました。


2位・3位としては、月々の生活に教育費の積立にまわす余力がないとも読み取れますが、一方で学資保険についてよく知らないうちに、お子様が大きくなってきたり、契約者の年齢が上がったことで月々の保険料も上がってしまい、支払いが難しいと判断したケースもあるのではないかと思います。

学資保険を検討するためには、なるべく早い段階で正しい知識を吸収し、その上で学資保険に加入するか、加入しないかを判断することが重要です。

今回のリサーチからは、大半の方が学資保険に加入されているということがわかりました。

第4章 まとめ h2


https://www.pexels.com/photo/baby-bed-blue-blur-272056/

今回ご紹介したことをまとめると、以下の通りです。

<学資保険とは>

 ・貯蓄型と保障型に別れるが、教育資金として考えるなら貯蓄型が良い。

 ・「目的の時期」に「目的の金額」を、「確実」に準備することができる。

<学資保険のメリット・デメリット>

 ●メリット

  ・確実に教育資金を残すことができる

  ・税制面で優遇がある

  ・保険料の免除を受けることができる

 ●デメリット

  ・内容によっては元本割れのリスクがある

  ・目的を間違えると保険料が高くなる

  ・健康状態によっては加入できない

<学資保険の加入の必要性が高い人・低い人>

 ・自分で貯蓄や運用ができる、もしくは既にまとまった貯蓄を持っている方(もしくはその両方)は必要性が低いが、自分で貯蓄ができない、もしくは貯蓄がほぼ無い方(もしくはその両方)の方は、学資保険に加入した方が安心ではないかと思われます。

次回は月々支払う保険料について見ていきましょう!

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