貯蓄型保険(個人年金保険含む)の今後の情勢とメリットについて

保険料値上げでも貯蓄型保険(個人年金保険含む)を検討する価値はあるのか

ざっくり言うと・・・

  • 保険を取り巻く情勢は厳しくなっており、以前よりも大きなメリットを享受するのが難しくなってきている
  • とはいえ、銀行預金等に比べた場合のメリットはまだまだ存在するため、資産形成の有効な手段として活用可能

本章では保険料値上げやそれに伴う貯蓄型保険の情勢についてお話をしていきます。

保険を取り巻く情勢(2017年現在)

マイナス金利の影響を受けて

マイナス金利の影響も受けて、2017年4月から「保険料率改定による保険料の値上げ」も重なり各保険会社の保険料は、軒並み上がりました。特に「貯蓄型商品」に関しては、利率も大きく下がってしまいました。

去年から今年の3月下旬頃までに、職場のお昼休みやご自宅などで保険会社の営業員さんから、頻繁に連絡を受けたりした方も多いと思いますが、これは2016年2月16日から始まった「マイナス金利」により、貯蓄型保険の運用利率が大きく下がったためです。

さらに2017年4月2日からは「保険料率改定の実施」により、保険料が引き上げられました。

※既に持っているご契約の利率については、ご契約当時の利率が約束されています。

このように保険料は年々上がっており、返戻率が徐々に下がってきています。

一昔前の保険の方が良い商品が多かったということですね・・・

一昔前の商品の中には、20年近く前の契約で「払い込んだ保険料の倍近くの額が年金として受け取れる」という内容もあります。これらはいわゆるお宝保険と呼ばれるものです。

お宝保険については、「生活が苦しくて解約しちゃって失敗したなぁ」という声もあれば、「しんどかったけれど、1本だけは残しておいて正解だった」など、意見は様々です。

利率の変更前と後では、かなりの差がついてしまった貯蓄型保険ですが、それでもまだ、普通預金で貯めるよりは国内生保の貯蓄型保険の方が、利回りは高いと言えます。

契約時の年齢にもよりますが、某個人年金保険の一例で紹介すると、払い込み総額125%だった受け取り利率が、変更後は107%程度まで下がりました。

これは変更前だったら500万円払い込んだ保険料が、満期になって受け取る頃には625万まで増やせた、ということなのです。

それが、利率が変わっただけで同じ500万が、同じ年数を積み立てて満期を迎えても、535万円にしかならない、というところまで変わってしまいました。

変更前と後で、ひとケタも受け取り率が変わってしまったのです・・・。

それでも、大手の保険会社は「何とか個人年金保険という商品は残した」といいます。実はマイナス金利で運用が難しくなった分、個人年金保険という商品自体から手を引いてしまった保険会社も、少なくはないのです。

このようにマイナス金利政策は保険業界には“悪影響”となってしまったのが現状です。

マイナス金利により契約者から預かった資金の運用が難しくなってきたことから、商品の販売停止や、保険商品の値上げの流れとなったのです。

マイナス金利によって利率はどうなるの?

マイナス金利により貯蓄型の保険料はどうなる

保険業界の今の現状としては、保険ショップやネットでの通販型などの出現で、選択肢も多く飽和状態に近いと思われます。更に今までの金融緩和政策とマイナス金利実施で、運用環境は一層厳しくなりました。

その為、保険会社の営業員は「旧保険料率の少しでも受け取り率がいいうちに、是非契約を」と、お知らせに駆け回っていました。前述したとおり、同じ商品でも、新と旧の利率が驚くほど変わる、という背景があったからです。

例えば、同じ貯蓄型保険をかけるにしても「2017年の3月31日までなら、25%殖やせますが、4月1日からは7%しか殖やせません」と言われたら、あなたならどうしますか。

先の長い話ですが、もし個人年金保険にこだわって契約を前向きに考えているようであれば、「たった1日の違い」で将来の受け取り率がそこまで変わるなら、やはりいい利率のうちに契約してしまった方が最終的にはお得になります。

マイナス金利が実施された影響で利率が大きく下がったので、「保険を活用するのがいいとは思えない」と、貯蓄型保険を敬遠される方もいます。

「上がったら考えるから、今はいいよ」というお声も、実際耳にしました。

ですが、これまで貯蓄型保険の利率は長いスパンで見てみると下がり続けてきました。これからよくなるということは、考えにくいのが現状です。

決めるタイミングを間違えて「やっぱりあの時に、契約しておくべきだった・・・」と、後悔するようなことだけはないようにしたいものです。

逆に「利率のいい時代に持った契約内容は、当時の利率で満期まで運用されて」いきます。

例えば、保険料の払い込み総額は250万なのに、受け取る頃になったら500万もらえるという貯蓄型保険をお持ちの方もいます。いわゆる逆ざや商品と呼ばれているものです。

これは保険会社側から見たら泣かされる商品でしょうが、払い込んだ倍の金額が年金として受け取れるので、契約者にとってはいい保険です。

“保険だったらどれもダメ”ということはありません、いい保険をわざわざ解約してしまうのは、契約者本人にとっては「デメリット」になってしまいます。

中には「“利率が変わりました”、って連絡がきた契約があるんだけれど、会社によってはそんな商品もあるの?」と言った疑問もあるでしょう。

自身の解釈と実際の契約内容が、実は違っていた・・・という認識違いをしないためにも、年に一度のペースで契約内容の確認をするとよいでしょう。

参考URL:プロに聞く!マイナス金利と生命保険(後編)

https://www.google.com/url?q=https://news.hoken-mammoth.jp/negativeinterest_pr2/&sa=D&ust=1495798791584000&usg=AFQjCNH_9Zz_OMYabv5t2Ru1MUgSm0nrsg

マイナス金利が保険料に及ぼす影響とは?

マイナス金利で貯蓄型保険はどのような影響を受けるのか?

マイナス金利の影響を大きく受けたのは“貯蓄型保険”です。

貯蓄型保険とは個人年金保険、終身保険、学資保険、養老保険がこれに当たります。マイナス金利により、払い込む保険料は値上がりしたのに、

将来もらえる受取額は減ってしまったという、非常に残念な現状になってしまいました。

今は普通預金の金利は0.001%(2017年5月30日現在)。銀行口座に預けておくのも、切ない時代かもしれません。

保険商品の中で見ると確かに、利率は下がって今までよりも芳しくなくなりました。

しかし、そんな現状でも貯蓄型保険にはまだまだ多くのメリットがあります。

利率が下がってもまだまだある貯蓄型保険のメリット

普通預金は年齢に関わらず.0.001%ですが、貯蓄型保険を活用すると一例で30代前後では7%、40代後半くらいなら4%くらいの利率で老後資金の積み立てができます。(利率は保険会社や商品によって違ってくるので、あくまでも一例)

例え4%でも0.001%の4000倍になるのです。こうして考えると、貯蓄を保険で備えるのも悪くないという考えになると思います。

銀行口座の方が流動的にお金を出し入れできますが、「きちんと貯めていくのが大変」、「なかなか貯めていけない」という悩みが多い中、貯蓄型保険なら毎月末に強制的に口座から引き落としされますので、習慣にさえなってしまえば気づいたらかなりの額を貯蓄できていた、ということにもなり得ます。

どちらにも「メリット、デメリット」があることを踏まえて、上手に活用しましょう。

「保険ってよく分からないし、何本も持ちたくない。保険は生命保険だけでいいから、貯金はやっぱり銀行の方がいいな」という考えの人もいるでしょう。

ですが少しだけポイントを押さえられたら、逆に「いい味方」になってくれます。

例えば「年末調整」。

生命保険料控除には「3つの枠」があります。この枠を全てうまく使うことで、所得税と住民税の負担が軽減されます。

もし「3つの枠を、全部使っているのかなんて分からない」という方は、一度確認してみることをおすすめします。

「貯蓄型保険のデメリット」を敢えて挙げるなら、返礼率(へんれいりつ)が100%になるまでに時間がかかる、ということです。

これもマイナス金利の影響もあるのですが、例えば「改定前の個人年金保険だったら、10年で100%(=元が取れる)に達したものが、改定後では20年経過してやっと100%を上回る」といったように変わっています。

これは、自分のお金なのに返戻率が100%になる前にやむを得ず、個人年金保険を解約しなくてはならなくなった時には戻ってくるお金の方が少ないので、損をしてしまう、ということです。

契約内容については一定期間が経過すれば、内容変更や減額といった手続きも可能ですが、無理なく満期まで続けていける額で契約されるのが良いかと思われます。

参考URL:保険のお悩み解消メディアLAIF マイナス金利が影響。相次ぐ保険の販売停止と保険料の値上げ

https://www.google.com/url?q=https://laif.jp/trend080/&sa=D&ust=1495798791584000&usg=AFQjCNHUxLGNp0WqwW4fYUdX5EplQiaUNQ

これからどう行動するべき?

これからどのように保険を考えていくのか

自分の保険について、自分で管理できている人もいれば、付き合いの長い担当さんがきちんとアフターケアもしてくれている、といった場合や、配偶者が管理しているから任せっきり、など、それぞれだと思います。

また、保険というものは一生に一度、使うかどうかも分からないものですが、「いざという時に、自分や家族を守ってくれる保険」です。分かりづらい部分も多くありますが、内容について深く自分自身で知っておく必要があります。

個人年金保険に限っていうなら、「途中解約せずに、満期を迎えるまでかけ続けて頂くのが一番」ではありますが、返礼率(へんれいりつ)が%を超えた時点で解約する分には、契約者本人が不利になることはありません。

まるごと解約せずとも、一定期間を過ぎれば「減額(=一部解約)」という手続きもできます。是非、自身の担当FPに相談してみましょう。

参考URL:あなたの保険のホームドクター 保険クリニック

https://www.google.com/url?q=https://www.hoken-clinic.com/teach_qa/detail140.html&sa=D&ust=1495798791584000&usg=AFQjCNFELNTMooDvIzeT0LEUB4tXss0p4g

まとめ

ここまで、保険を取り巻く世の中の動きやそれに伴う保険料、そしてまだまだ享受できるメリットについてお話をしてきました。

最後にお伝えしたいことは、保険も「変化し続けている」ということです。

服や靴のサイズが変わっていくように、保険もご家族構成や治療方法や、かかりやすい病気の傾向など、時代を反映しています。

面倒くさがらずに、一度、保障や契約内容と向き合ってみましょう。

2017年4月の「保険料率改定による」保険料の値上げは、各社の保険料を決める元となる「標準利率」が12年ぶりに引き下げられたことが、貯蓄型保険の魅力減や、保険料の値上げにつながりました。この影響を顕著に受けたのが個人年金保険や終身保険だったわけです。が、死亡保障や入院保障などの「定期保険」では、値上げの影響はさほど大きくはなりませんでした。

物価は上がってもお給料や収入は、なかなか上がらないものです。

「ムダを省いて必要な分だけを備えて頂く」ためにも、自分自身の「必要保障額」を、是非一度、確認してみてはいかがでしょうか。

保険は、「家の次に高い買い物」とも言われます。

ちょうど良い保障内容と、無理のない計画を立てて保険加入を検討することをおすすめします。

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