個人年金保険に入るべき人はどんな人?どのように加入を検討する?

個人年金保険に向いている人とは?

ざっくり言うと・・・

  • 貯蓄ができない人や金銭的に余裕があるが有意義な使い道がない人は個人年金保険に向いている
  • 定額、変額を選択するにあたっては個人年金保険を「貯蓄」を目的とするか「運用」を目的とするかをしっかりと考える必要がある

本章では個人年金保険に向いている人はどんな人なのか、加入する場合にどのようなことを考えればよいのかを説明していきます。

個人年金保険に向いている人とは?

個人年金保険に向いている人はどんな人?

 個人年金保険(こじんねんきんほけん)とは、保険料を積み立てていくことで、将来、個人でも年金を受け取れるようになる保険商品です。

 個人年金保険は、以下のような人にこそ向いていると言えるでしょう。

【お金を個人年金保険によって半強制的に貯めたい人】

個人年金保険の保険料は、預金口座から自動で引き落としになります。お金があるとある分だけ使ってしまい貯蓄が出来ないという方は、個人年金保険を解約しないことでコツコツと、半強制的にお金を貯めることが出来ます。

【老後のために貯蓄したいがなかなかうまくいかない人】

一般的には、老後は仕事をやめて収入が得られなくなり、病気や介護にお金が必要になります。これを考慮すると、それをまかなえるだけの備えが必要になります。ゆとりある老後の生活を真剣に考えている人にとって個人年金保険は向いていると言えます。

【金銭的に余裕はあるが、そのお金を有意義に使えない人】

現在、資産が多くありゆとりある生活を送れているが、そのお金を運用して大きく増やすことは苦手なため少しずつでもいいから確実に貯めたい…という方にとっても個人年金保険は向いています。

個人年金保険を検討する理由で多いのは?

個人年金保険に加入する理由で多いものはなに?

個人年金保険に加入する目的は、人それぞれだと思いますが、多くの方が公的年金だけでは老後の資金として不足すると考えているからだと思います。

生命保険文化センターが「生活設計と金融、保険に関する調査」を行なっており、その中で、個人年金商品への加入理由に関するアンケートがあります。

※生命保険文化センター「第6回生活設計と金融、保険に関する調査」

「老後の日常生活資金の準備」と答えた人が71.8%と圧倒的に多く、その後に「老後の病気やケガの時の準備」、「公的年金支給開始までのつなぎ費用・予備的費用」が続いています。

割合の少なかった回答は、その他にまとめてしまったのですが、細かく見ていくと「老後の住宅住み替え、改築資金1.9%」、「相続税などの税金対策1.6%」「遺産として残すため0.9%」、「有料老人ホーム等の入居資金1.6%」、「その他1.6%」、「特に理由はない4.6%」となっています。

特に理由がないと答えた人が4.6%もいる事に驚きですが、知人などに勧められて何となく入った人や、答えるのが面倒だった人なども含まれているのでしょうか。

年齢別の加入理由

加入理由

30代

40代

50代

老後の日常生活資金準備

65.6%

74.2%

74.5%

老後の病気やケガの時の準備

30.5%

25.8%

39.9%

公的年金受給開始までのつなぎ費用予備的費用

22.7%

19.9%

25.5%

老後のレジャーや娯楽のための資金

14.1%

12.6%

23.5%

老後の寝たきりや要介護状態になった時の準備

12.5%

13.2%

15.7%

子どもや孫、親族、友人との交際資金

4.7%

6.0%

6.5.%

老後の生活資金というのは、全ての年代において、最も多い加入理由となっています。全体的に見て年齢による加入理由の違いはそれほど感じませんが、50代になると病気やケガになるリスクが高まるので、その為の準備として活用したいと考える人が多いようです。

病気やケガによる入院を保障する保険としては、医療保険(入院保険)がありますが、病気やケガにならなかった場合には損をしてしまうので、色々な用途に使える個人年金保険が人気となっているようです。

国民の義務である公的年金は老後に毎月お金が支給されるため、大変頼もしい制度なのですが、高齢人口の増加や平均寿命の伸びにより、年金制度の受給開始年齢が段階的に65歳まで引き上げられ、支給開始年齢を選択制で75歳まで引き上げる事ができる法案も検討されるなど、最近はこの制度の雲行きが怪しくなっています。

現在年金を受け取っている世代は確実に支給を受け取る事ができますが、20~40代の若い世代はきちんと年金を受け取る事ができるのでしょうか?もしかして制度自体が破錠してしまうのでは・・・。という不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

また、そんな老後にゆとりをもって過ごせるようになる個人年金保険ですが、実際具体的にどのくらいの人が加入しているのでしょうか?個人年金保険の年代別の加入理由は前述のとおりですが、一体どのような人がどのくらい加入しているのかという点は気になるところですよね。

公益社団法人 生命保険文化センターが行った調査によると下記のような結果となり、50代、60代では4分の1以上の方が個人年金保険に加入していることがわかりました。

(参考:「生命保険に関する全国実態調査」)

定年を控え、老後の生活を考えた時に老後資金の準備として加入する人が多く、一方20代30代はそこまでの必要性を感じていないようです。所帯を持っていない人は特に、個人年金保険のみならず生命保険そのものに興味や関心が低いのが現状です。

なお、「平成24年家計調査(家計収支)」(総務省)によると、老後の1ヶ月の支出は以下のようになっています。

  • 夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯
  • 約27万円
  • 世帯主が60歳以上、無職世帯
  • 約23万円
  • 世帯主が60歳以上、単身無職世帯
  • 約15万円

平均して月に約22万円が必要になり、年間では「22万円×12ヶ月=264万円」の費用がかかります。厚生年金の受給年齢の引き上げが検討されている今、60歳で定年を迎えたとしても5年間分の約1320万円が、生活していく上で最低限必要になってくるかもしれません。

しかし、あくまでこれは最低限の費用です。これにプラスして、余暇を楽しみたい場合は旅行費や趣味にかかるお金がかかります。また、高齢になるにつれて病気にかかる頻度も多くなりますので、医療費などの費用も必要になるでしょう。

また、年々徐々に上がっていく物価の上昇などにも対応しなければいけません。そのため、資産運用や個人年金保険と合わせて、まとまったお金を用意しておきたいところです。

なお、「生命保険文化センター 平成21年度『生命保険に関する全国実態調査』」では、個人年金保険加入者は平均して月額15,750円を支払っています。必要な老後の資金は人それぞれですが、ひとつの目安として参考にしてください。

個人年金保険を特に自営業、主婦が検討するべき理由とは?

個人年金保険を主婦や自営業こそ検討する必要がある?

自営業、フリーランス、または主婦の方は、会社員とは異なり厚生年金がありません。つまり、将来受け取れる年金もそのぶん少なくなるということです。

女性の方は正社員で入社しても、結婚、出産、育児などで会社を休むことや退職を余儀なくするケースも想定され、まとまった年金や退職金もあてにできない可能性があります。

フリーランスの方も、会社員に比べ自分の裁量で仕事はできる一方で、前述のとおり、厚生年金がないので自分で老後のこともデザインしなくてはいけません。老後の生活は、今の仕事を長く働ける仕組みにしていくのか、それとも早いうちから、個人年金などで積み立てていくのか。

老後を考えた場合に、国民年金に保険料を上乗せして支払う国民年金基金に入っておくという手段もありますが、将来受給額が減ったり受給年齢が引き上げられるリスクがあります。

このリスクのカバーを目的として、民間の保険である個人年金保険への加入も検討してみるべきでしょう。民間の個人年金保険は、途中で解約することで、解約返戻金もあります。(ただし全額戻ってこない場合もあります。)

やむを得ない事情で解約する場合でも、お金はある程度返ってきますし、新たに加入しなおす場合でも、健康状態をチェックする告知もかんたんなので、その後のライフプランに応じて柔軟に対応することができます。

貯蓄、運用、どちらを目的にするのか

個人年金保険は運用目的か貯蓄目的かで考える?

現在の個人年金保険は、予定利率も低く、将来の自分のために貯金をしているようなものだなと認識される方もいらっしゃると思います。

現在の個人年金保険は、予定利率が契約時に固定されてしまうものもあり、例えば0.65%のもので契約してしまうと、今後金利が上昇しても、低い利率のまま契約満了まで迎えることになります。

せっかくだからもっと増える商品はないの?という方に『変額個人年季保険』と『外貨建て個人年金保険』があります。

どちらの商品も老後の資産形成に役立つ商品なのですが、それぞれ特徴がありますので、詳しく見ていきましょう。

変額個人年金保険とは特別勘定(投資信託)で保険料を運用する保険商品です。国内や海外の株式や債券などから選ぶ商品もあり、自身の志向にあった商品を選択することができます。

将来景気が良くなれば受け取る年金額も増えるので、物価の上昇などに対応することが出来る商品と言えます。ただし、通常の商品に比べ変額年金はコストが高めであることを抑えておく必要があります。

運用関係費に加え、保険関係費と呼ばれるコストを合わせると、3%を超える商品も。ただ、自身で証券会社などで直接運用することに比べ、数ある商品から選ぶ手間は省けますし、死亡給付金といった保障も付いています。

変額年金を選択するポイント

 数ある商品の中から、変額年金にしようと思った場合、選択するポイントを整理しておきます。

 ①運用実績

 変額年金において何より重要なのが運用実績です。組み込まれている投資信託などの運用実績はどうなのか、主なものはこれだけでもチェックしましょう。これは担当者に頼めば見せてもらえるはずです。この運用実績がよければコストが高くても期待が出来ます。

 ②コスト

 運用関係費は運用商品によって異なるコストですが、前述のとおり保険関係費と合わせて一定の年率で引かれます。このコストに見合うリターンが期待できるかどうか①の運用実績とあわせてじっくり検討しましょう。なかには契約初期費用や契約維持費用などもかかるものもあるので、注意が必要です。

 ③死亡保障

 変額保険は多くの場合、亡くなるとその日の積立金か払込保険料の大きいほうが死亡給付金として受け取れます。なかには死亡給付金が多くなる商品もありますが、他の保険(終身保険や定期保険など)ですでに手厚い死亡保障がカバーされていることもあります。他に生命保険に加入している人なら、死亡保障が少ない標準タイプを基本選びたいものです。

 ④保険会社の健全度

 将来個人年金を受け取るのは、10年後や20年後。その間保険会社は運用して利益を上げていますが、受け取る前に保険会社が倒産する恐れがないか、加入前にチェックしておくことが重要です。ソルベンシーマージン比率や格付け、決算の概要など、保険会社の経営状態を確認しておきましょう。リーマンショックで変額個人年金の運用停止に追い込まれた会社もあります。将来きちんと受け取ることができるのか、担当者だけでなく、引受保険会社の将来性、運用実績と合わせて要チェックしましょう。

 続いて外貨建ての個人年金は、米ドルや豪ドルなどの外貨を選択して、主に外国の国債などで運用する商品です。一括払いで利率は固定ですが、海外の国債は日本の国債より利回りより高いので、よりお金を増やしたい人には人気です。中には積立型や、積立利率が変動するタイプのものもあります。

しかしながら最大のリスクは為替リスクでしょう。満期を迎えると、円で受け取る人が大半だと思いますが、契約時に比べて円高にふれれば、為替差損が生じます。さらに途中解約した場合、解約控除などが差し引かれてしまうこともあります。

まとめ

今の時代は円建てだと『貯蓄』の表現に近く、ローリスクローリターンで安全運用タイプ。

外貨及び変額型は『運用』の表現に近く、直接証券会社などで株式等で運用することに比べますと、ミドルリスクミドルリターンといえると思います。

将来の自分の年金だからこそ、貯蓄性を重視していきたいのか、運用して増やしていきたいのか、個人の考えや資産状況によるのではないでしょうか。

長期の加入が出来る人は変額型や外貨建ても視野に入れるといいのですが、様々な諸費用がかかります。

個人年金だけでなく、海外に投資する投資信託や外債はないか証券会社などで探してみるのもいいと思います。

また老後の資産を減らしたくない人や、資産運用は敷居が高い、よくわからないという人は円建ての商品で堅実に老後資産を増やしていくようにしていきましょう。

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