独身会社員はどう決める!?個人年金保険のシチュエーション別シミュレーション

独身会社員は個人年金保険をどう考える

ざっくり言うと・・・

  • 個人年金保険は保険というよりは貯蓄型の金融商品と考える
  • 将来の貯蓄すべてを個人年金保険で賄うのではなく、公的年金を賄うものと考える
  • 若いうちから検討しておくことが負担少なく将来を楽にする設計をするコツ

本章では独身会社員の場合の個人年金保険の事例を見ていくことで個人年金保険の活用方法を学んで頂ければと思います。

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独身会社員はどう決める!?個人年金保険のシチュエーション別シミュレーション

老後の資金を自分で貯めなくてはならない時代、個人年金保険をうまく利用して貯蓄を始めたいと思う人は多いのではないでしょうか。しかし実際に検討してみると、いくら加入すればいいのかが分からない!というお悩みが出てくると思います。今回は独身会社員が個人年金に入る際に参考にすべき、シチュエーション別のシミュレーションをご紹介します。

・個人年金保険の加入時にシミュレーションが必要な理由

個人年金保険は「保険」という名前ではありますが、結局は保険という体裁をとった金融商品です。そのため安易に加入してしまい「やっぱり支払いができなくなったから解約」ということになると、当然損が出ます。損というのは「支払った保険料に対し、解約時に返ってきた金額が少ない」ということです。

せっかく今の生活を切り詰めて老後に備えたのに損をしてしまったら、意味がありませんよね。だからこそ、途中解約をしなくて良いように今の自分の収入やライフプランに照らし合わせたシミュレーションが大切になってきます。

個人年金保険での貯蓄を始めるときは「いくら貯める」という遠くの目標を優先してしまいがちですが、独身の人こそ、長期間その保険料を払うことは可能かということも考えなくてはなりません。

シミュレーション前に知っておくべきこと

それでは、詳しいシミュレーションに入る前に確認しておくべきことをご説明します。老後のための貯蓄と聞くと漠然とした不安から「とにかく多く」と思いがちですが、いったん自分の状況を整理してみることをおすすめします。

確認ポイントは3つです。

①親に掛けてもらっている貯蓄性の保険の有無

自分で加入した生命保険などは自分で把握していると思いますが、小さいころに親に勝手に掛けられていた保険の存在を知らない…という人は意外と多くいます。

実はこれには背景があります。まず昔の保険はハンコひとつで加入ができ、今のように個人情報などが厳しくは無かったため「家族の分も勝手に加入」ということが当たり前に行われていました。また金利自体も今よりずっと良く、「保険加入でそんなに貯まるなら、子どもの名義で加入しておこう」という社会的雰囲気も多くあったのです。

そのため自分の知らないところで養老保険や終身保険に加入しており、すでに大きなお金が貯まっているという可能性もあります。

保険は契約者(お金を支払った人)に権利があるため、あなたの体に掛かった保険の満期金をあなたが必ずしももらえるとは限りませんが、「結婚したら名義変更して渡すつもり」と思っている親御さんが多くいるのも事実です。

もし自分の知らない保険で将来大きな金額が受け取れるなら、それは将来のマネープランに組み込んでも良いでしょう。可能性があるなら先に確認をしてみましょう。

②会社の退職金制度

次は勤めている会社の退職金制度を知っておくことです。終身雇用の時代が終わりかけているとは言え、勤め先でしっかりと退職金がもらえるのならそれは計画に組み込みましょう。

逆に転職の予定がある、自分でビジネスをするなどの予定があるのなら、会社を当てにはせずに老後の計画を考えるべきです。

③年金定期便

最後は、毎年誕生日月に届く年金定期便です。よく分からないからと開封せずにスルーしているかも知れませんが、個人年金保険に加入する前に自分が公的年金でいくらもらえるかは知っておくべき基本情報です。

また公的年金の受給開始年齢も調べておきましょう。自分が何歳まで働くか、何歳から公的年金が受け取れるかによって個人年金保険の「払込終了年」の設定が変わってきます。適当に加入してしまうと、仕事も収入もない数年間ができてしまうので気を付けてください。

民間の保険会社で加入する個人年金保険は、あくまでも公的年金の補てんです。ベースがいくらなのかを知らずに勝手に不安になっていては、効果的な貯蓄はできません。

独身の会社員のための年代・年収別シミュレーション

先ほどの3点が確認できたら、実際のシミュレーションに入ります。ここで気を付けて欲しいのは、老後のための貯蓄をすべて個人年金保険に回してしまわないことです。

個人年金保険は長期的な積立てだからこそ、支払終了時のリターンが大きい商品です。そのため途中解約はほぼ間違いなく損になります。

また老後に必要な金額は3000万円と言われています。大きな金額だなと思えるでしょうが、ご自身の年収で割ってみてください。そうそう何年も暮らせる金額ではないことに気が付くでしょう。

しか個人年金保険だけで3000万円を貯めるのはなかなか難しいこと。そこでこの記事では「老後にいくら貯めるべきか」「すでに見込まれた資産はあるか」そして「無理なく支払える金額か」を年代別のモデルケースに照らし合わせ、1000万円+αを貯めることを目処にして解説をしています。

注※個人年金保険の金利は数年ごとに変化します。2017年現在の一般的な積立率は103%から108%あたりです。この記事では積立率を105%として計算しています。

独身会社員・25歳Aさん・年収300万円(男性)の場合

学校を卒業して社会に出た会社員の男性の場合、自分の老後などに気を回すよりも目の前の仕事に追われていることがほとんどだと思います。忙しく、保険のことなんて考える時間が無い生活を送っていることでしょう。

そんな25歳のAさんが個人年金保険の検討を始める大きなきっかけは「すすめられたから」。会社に出入りの保険担当者や先輩から「若いうちから入っておいたらいい」と言われ、そう言えば計画的に貯金していないな…という思いから考え始めることが多いのではないでしょうか。

そしてAさんのような人こそ、個人年金保険に加入しておくことをおすすめします。給与天引きにしておくことで勝手にお金が貯まっていくからです。またまだ若いため、月1万円でも大きな効果があります。

【シミュレーション例】25歳男性 65歳払込終了・受取期間10年 積立率105%

月々の保険料10000円

払込総額 約480万円

受取額  約504万円

どうでしょう。月々10000円なら無理なく始められるのではないでしょうか。これを月20000円にすることで、65歳の定年後には1000万円が貯まっている計算になります。そして収入が上がったら、追加加入を検討してみてください。

独身会社員・25歳Bさん・年収300万円(女性)の場合

同じ25歳でも、女性はもっとシビアに現実を見ています。「終身雇用は難易度が高く」「結婚しても相手に人生をゆだねてしまうのはリスクが高く」「自分のために貯蓄をしておきたい」というしっかりした考えを持っていることが多いからです。

仮にBさんが毎月3万円の貯金をしていたとします。銀行の低金利では預けておくだけでは増えません。しかし何度も書いているように個人年金保険には流動性がありませんから、3万円すべてを1本の契約に入れてしまうことはおすすめできません。

それでも個人年金保険での貯蓄をしたいなら、契約を数本に分けるということも検討してください。そしてその際は、払い込み終了期間をずらしてみてください。

【シミュレーション例】25歳女性

契約① 60歳払込終了・受取期間10年 積立率105%

月々の保険料20000円

払込総額 約840万円

受取額  約882万円(60歳に払込を終えて据え置くことで受取額は増えていきます)

契約② 65歳払込終了・受取期間10年 積立率105%

月々の保険料10000円

払込総額 約480万円

受取額  約504万円

60歳に払込の終わった契約はそのまま保険会社に置いておくことで運用され、受取額を増やすことができます。この2契約で約1386万円を貯めることが可能です。また人生は何が起きるか分かりません。途中で契約の見直しが必要になった際も契約を2本にしておくことでダメージを減らすことができるため、おすすめの加入方法です。

独身会社員・30歳Cさん・年収400万円(男性)の場合

社会に出て数年がたち年収も上がってきたころ、男性も計画的な貯金を始めたくなってきます。30歳になるとこの先のキャリアの予想もでき始めるでしょうから、今まで無計画にお給料を使っていた分を個人年金保険に回しましょう。

とは言え30代男性の人生は波乱万丈。結婚や転職、親の介護などが見え始める時期でもあるため無理は禁物です。何があっても支払いが可能な額で、しっかりと貯蓄をすることが大切です。

【シミュレーション例】30歳男性 65歳払込終了・受取期間10年 積立率105%

月々の保険料23000円

払込総額 約966万円

受取額  約1014万円

今後収入が増えたら、そのとき一番金利の良い保険会社で契約を増やします。保険会社が保険料を運用するときの「年平均利率」は数年に一度変わります。残念ながら金利が上がる時代にはならなそうですが、個人年金保険は1歳でも早く加入することの方が大切。まずは始めることが一番です。

独身会社員・30歳Dさん・年収400万円(女性)の場合

会社員としてしっかり働き、堅実に銀行に貯金をしてきたDさん。そんな彼女が個人年金保険を始めるなら、すでにある銀行預金の額に合わせて保険料を決めることをおすすめします。つまりもし突発的な支出があったら銀行預金を使えるため、個人年金保険で積み立てる額を少し頑張って増やしてもいいパターンが多いのです。

とは言え30歳前後の女性は、結婚などのライフイベントがある可能性もあります。専業主婦になったら保険料は支払えませんから、無理のない金額設定で。逆に結婚しても働くつもりなら、自分名義の貯金としてしっかり積立を。

【シミュレーション例】30歳女性 65歳払込終了・受取期間10年 積立率105%

月々の保険料30000円

払込総額 約1260万円

受取額  約1323万円

65歳までに1323万円が貯まると思うとインパクトは大きいですね。将来の安心感がぐっと増すのではないでしょうか。しかしやはり無理は禁物です。もし今までの預金額に不安があるなら、保険料は落として検討してください。

独身会社員・35歳Eさん・年収450万円(男性)の場合

35歳のEさん、だんだん自分のキャリアやライフプランも見えてきました。また例えば「今後転勤があるか」「結婚をするかどうか」などを自分で見極めて人生のかじ取りをする必要がある年代でもあります。

もし結婚が見えているなら流動性の少ない個人年金保険への加入は慎重に。家族のための生命保険が優先になるかも知れません。しかし収入とのバランスを見て堅実な貯蓄を始めておくことは重要です。

また35歳から始める個人年金保険は25歳とは違い、同じ金額を貯めようと思うと保険料はほぼ倍。しかし確実に老後には近づいていますから、ここはやはり1000万円を貯めるつもりで保険料を決めましょう。

【シミュレーション例】35歳男性 65歳払込終了・受取期間10年 積立率105%

月々の保険料27000円

払込総額 約972万円

受取額  約1026万円

この年代からの個人年金保険の保険料は、クレジットカード払いがおすすめです。毎月の保険料でポイントが貯まるためです。もし口座振替で加入してしまった場合も保険会社に申し出ることで変更が可能です。

ただし大手企業に勤務している人は、給与振り込み口座から保険料を支払う方がお得という場合もあります。総務や保険担当部署に確認をしてみることをおすすめします。

独身会社員・35歳Fさん・年収450万円(女性)の場合

キャリアを積んできたFさん、35歳になり人生の決断の時期が近づいて来ました。このまま会社で頑張るか、好きな道で独立するか、そして結婚するか。自分の将来に向けた前向きな決断を迫られやすい時期です。

しかし20代のように「とにかく目先のことに必死に」なってはいられません。リアルな将来がそこにはあるからです。今後も収入があるという前提ならせめて毎月30000円は積み立てておきたいところです。

【シミュレーション例】35歳女性 65歳払込終了・受取期間10年 積立率105%

月々の保険料30000円

払込総額 約1080万円

受取総額 約1134万円

個人年金保険は年末調整の保険料控除の対象にもなります。毎年10月以降に届く「保険料控除証明書」を提出することで、1か月分の保険料程度の税金が返ってくる可能性があります。せっかく支払った保険料ですから、きちんと手続きをして税金の還付を受けるようにしてください。

独身会社員・45歳Gさん・年収550万円(男性)の場合

45歳のGさん、そろそろ健康診断にも不安が出てきたり、昔のように遊びにお金を使わなくなったりしてきました。その代わり自分のための時間や趣味を大切にする、セルフコントロールができる世代に突入です。

もしある程度の預貯金がすでにあるなら、しばらく使用しない分を投資・運用に当てたりすることも考えて良いでしょう。しかしリターンの多い投資ばかりではなく、確実に積立ができる個人年金保険とのバランスも取るようにしてください。

定年を65歳とするとあと20年。収入があるうちにせめて1000万円は貯めておけるようにしてみてください。

【シミュレーション例】45歳男性 65歳払込終了・受取期間10年 積立率105%

月々の保険料40000円

払込総額 約960万円

受取額  約1008万円

もし可能なら、ボーナス月などに加入して保険料を年払いにするのもおすすめです。1年に1回まとめて支払うことで、ほんの少しですが保険料が割安になります。保険会社から見積もりを取る際には、月払いと年払いの両方を取り寄せて比較してみてください。

独身会社員・45歳Hさん・年収550万円(女性)の場合

しっかり働きながらも悠々自適なHさん。しかし今後のことを考えてマイホームを購入したり、両親のことにお金を使ったりと大きな出費がある世代でもあるでしょう。

とは言え、収入があり老後に向けた準備ができるうちに計画的な貯蓄をしておく方が良いですね。女性は男性よりも平均年齢が高い分、セカンドライフも長くなるからです。また頑張って働いてきた分、老後には旅行や趣味を楽しみたいと思うのは当たり前です。

そこで将来の自分のために、65歳までのあと20年で一気に1500万円を貯める計画をしてみることをおすすめします。社会に出て約25年。会社員として厚生年金を支払っている場合は公的年金

【シミュレーション例】45歳  65歳払込終了・受取期間10年 積立率105%もある程度あてにできますから、豊かな老後を目指してひと踏ん張りしてみてください。

月々の保険料60000円

払込総額 約1440万円

受取額  約1512万円

もちろん住宅ローンがあったり、銀行預金が少ないという場合には保険料は下げるべきです。しかし40代の頑張りが将来に繋がると考え、可能な範囲で個人年金保険への加入を検討してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。個人年金を始めるときの年代別の考え方が見えてきましたか?そして同じ1000万円を貯めるのにも、少しでも若いうちに始める方が有利ということもお分かりいただけたと思います。

もちろん人生は人それぞれ。しかしせっかく独身でいるのなら、そのメリットを最大限生かしてしっかりと老後に備えておくようにしたいですね。将来きっと「頑張って貯めておいて良かった!」と思えることでしょう。

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