個人年金保険の分類と比較 〜あなたの老後に備えるならどの自分年金か〜

ざっくり言うと・・・ ・

●個人年金保険には3種類が存在

「円建て個人年金保険」:
円建てなので為替等の影響を受けず安定している

「変額個人年金保険」:
掛け金が株式や債券で運用されるので受取年金が上下する

「外貨建て個人年金保険」:
外貨で運用されるので円安が続けばリターンが大きくなる

●支払い期間には2種類が存在(2種類を掛け合わせたものも存在)

「終身年金」:
死亡するまで年金支給される個人年金

「確定年金」:
年金支給が5年、10年、15年等とあらかじめ確定している個人年金

●公的年金の減少が今後避けられない中、自身で老後の資金を準備する必要がある。  自身のライフプランに合わせて自己資金を補うために個人年金を検討する事が好ましい

★ここに目次

個人年金保険の種類

昨今、多くの保険会社が個人年金保険と銘打った商品を販売しています。
どの商品を選んだらいいのか、パンフレットを見ただけでは違いがよく理解できないという声もあります。
個人年金保険には大きく分けて3種類あります。

  1. 円建て個人年金保険
  2. 変額個人年金保険
  3. 外貨建て個人年金保険

① 円建て個人年金保険

掛け金を円で積み立て、年金も円で受け取ります。日本円建てですから、外貨と違って為替変動やカントリーリスクがありません。しかしマイナス金利になってから、円建て個人年金保険はあまり魅力的な商品とは呼べなくなったという声が多数あります。

② 変額個人年金保険

加入者が支払う掛け金(保険料)の一部、積立に回る資金が国内外のリスク資産(株式や債券)が含まれる「特別勘定」で運用されて、その実績によって加入者が受け取れる年金の金額が上下動するタイプの商品です。加入者からすると、自分が支払った掛け金より多くの年金を受け取れる可能性があると同時に、投資環境が悪化することで元本が割れる(支払った掛け金より低い金額の年金しか受け取れない)という可能性もあります。このタイプの商品はあまり多くありません。

③ 外貨建て個人年金保険

日本円ではなく、外貨で運用される個人年金保険です。多くは米ドルや豪ドルで運用されています。米国やオーストラリアは日本よりも長期金利(国債の利回り)が高いために、円建てに比較して高いリターンが期待できます。
外貨建て商品ですが、加入者は日本円で掛け金を支払うことができます。
円安になればリターンが大きくなりますが、円高になれば元本が割れることもありえる商品ですから、リスクをよく理解してから加入するとよいでしょう。

受取期間別分類(保証期間付終身年金、確定年金)

個人年金保険を受取期間別に分類すると、大きく分けて保証期間付終身年金と、確定年金の2タイプあります。日本人の平均寿命は世界トップレベルで男性80.5歳、女性86.8歳です(2016年度世界保健統計より)。女性は世界1位、男性は世界6位となっています。

世界一長生きできる国であることは素晴らしいことですが、“長生きリスク”という言葉もよく目にするようになりました。高齢者になってから年金が足りなくなる…ホラーな局面ですが決して他人事ではありません。そういう不安から個人年金保険に加入しようと考える人も多いですが、気になるのはその個人年金保険の受取期間が商品によってまちまちであるという点です。

①「保証期間付終身年金」は保証期間が設定されていて(例:65歳から75歳など)万一期間中に被保険者が亡くなった場合でも生前指定しておいた人に対し一時金が支払われる個人年金保険です。

保証期間付終身年金は、後述する確定年金に終身年金を合体させた商品で、被保険者が死亡しても別の人に支給される保証期間部分と、保証期間が終わった後も終身支払われる年金部分に分かれています。
保証期間が終了した後も、被保険者が生きている場合は、死亡するまで年金を受け取ることができます。

たとえば年金を受け取る年齢になってすぐに死亡した場合、払い込んだ掛け金がほとんど戻ってこないで終わってしまうこともありうるので、10年から15年といった保証期間を付けているのです。保証期間が付いているので、確定年金に比較して2~3倍の掛け金になります。
保証期間を何年にするかについては被保険者が自分で選べることが多いようですが、終身タイプの場合は「10年」を選ぶ人が多いようです。

終身年金ですから、最低でも平均寿命以上長生きしないと掛け金が払い損になる可能性もあります。そして保証期間内に死亡した場合の一時金を受け取るのは配偶者である妻が一般的です。

②「確定年金」は特定の年齢のあいだのみ年金支給される個人年金保険です。

確定年金は、終身年金と異なり、年金が支給される期間が5年、10年、15年とあらかじめ「確定」している個人年金保険です。
65歳から75歳など、あらかじめ決めておいた年金支給期間にそれまで積み立てた掛け金分の年金を受け取ります。

例えば60歳から65歳の無年金期間を受取期間にして確定年金に加入し、公的年金による収入がゼロである期間中に代わりに支給されるようにしている人もいます。
受取期間や金額を被保険者が自分で決められるので、老後の生活の年金を手厚くするという目的で利用しやすいです。確定年金は、受取期間が終了するとそこで年金支給は終わってしまいますから、掛け金(保険料)が終身年金より安いのが長所です。
また、期間中に被保険者が亡くなった場合は、残存期間の年金に相当する一時金が指定されている別の人(遺族)に支払われますので“払い損”がありません。

「長生きリスク」という言葉もありますが、自分が何歳まで生きるのかを正確に予測することはまず不可能です。
ですので「何歳まで生きるかわからないなら、一生涯年金が貰える終身年金が良い」と考える人も多いでしょう。
しかし終身年金はその分掛け金が高めに設定されていますから、若いうちから終身年金に加入してその掛け金を支払い続けるのは相当大変です。

さらに終身年金を取り扱っている保険会社は少な目です。日本人は世界一長生きですから終身年金型の商品は保険会社にとって割があわないという事情もあります。
本気で自分は100歳まで生きそうだ…という人は、終身年金に加入したほうが最終的にはお得でしょう。しかしそうでない平均的な寿命の人は、掛け金の負担を考えるとそんなにお得だろうかという疑問もあります。
個人年金保険だけが金融商品ではなく、老後資金の準備とは他の金融商品と組み合わせて自分に最適なものを選ぶ…という観点から、プロのファイナンシャルプランナーは「10年確定年金」をおすすめすることも多いです。

受取期間別分類(終身年金、変額年金)

変額年金は、被保険者がもらえる年金額が、支払った掛け金(年金原資と呼ばれます)の運用実績によって上下動するもので、自分が支払った掛け金を少しでも増やしたい人には向いている個人年金保険と言えます。

変動年金は被保険者が払い込んだ掛け金を「特別勘定」でリスク資産に投資することで運用をして、その運用の成績によって将来貰える年金額が変化します。
ただリスク投資とはいえ、元本保証付き変額年金も発売されています。一言で「変額年金」といっても内容が多用になっていますので、終身年金と比較してどちらがお得かは一概には言えません。

変動年金は受け取る年齢や期間についても、被保険者が自分で設定可能です。
個人年金保険の場合は、掛け金を払い込む期間が長いですから、運用会社にしてみると年金原資を預かる期間が長いということでじっくり運用ができます。他の投資信託に比較するとリスクを無理にとらない安全運用を行うことが可能です。長い投資期間をかけて比較的安全と思われる金融商品を選び、バランスを重視して運用します。

また、変動年金も会社や商品によっては受け取れる年金の最低額が保証されているものもあります。
それから変動年金であっても据え置き期間中に被保険者が死亡した際に備えて、死亡保障を付けることができる商品もあります。
株式や債券などリスク資産は、時価評価額がかなり激しく上下動しますから、個人年金保険の変動年金タイプにおいても、契約の途中で解約しようとすると、払い込んだ掛け金が戻ってこないこともありえます。投資信託を保有するコストと比較した場合、変動年金は運用や契約途中で手放す時にかかるコストが一般的な投資信託に比較して高くつくことが多いです。

投資信託は購入する際に販売手数料を販売する証券会社に支払い、運用している間は信託報酬手数料を別の会社に支払う必要があります。
変額年金は加入している間は信託報酬が引かれるし、保険関係費用もあります。それから個人年金保険は、満期まで加入せず、契約途中の場合は「解約控除」と呼ばれる費用が差し引かれます(8%を上限としています)。加入している期間が長ければ長いほど解約控除率は低くなります。

こうしてみると、変額年金に加入するのなら最低でも手数料として2~3%は引かれると覚悟しておく必要がありますから、その手数料を引かれてもリターンが自分にとってプラスである商品を選ぶことが大事です。その変動年金をあなたに勧めている人がいるのなら、その人がなぜ変動年金を勧めているのか考えてみるのもいいでしょう。

受取期間別分類(外貨建て年金)

マイナス金利の影響もあって、日本円建ての個人年金保険の人気低下や商品によっては発売中止になったケースもありますが、その反面、「外貨建て個人年金保険」は注目を集め、人気が高くなっています。多くの保険会社で発売されているのは主に米ドル、豪ドル、ユーロといった日本よりも長期金利が高い国の通貨で運用されている個人年金保険です。

被保険者は日本円で決められた金額を毎月掛け金として支払いますが、その払い込んだお金は外貨に替えられて運用されるという仕組みになっています。
といっても株式や不動産といった値動きの激しい金融商品ではなく、主にその国の国債で運用されていることが多いです。米国やオーストラリア、ニュージーランド、カナダ…といった国々は今でも長期金利が日本よりかなり高いですし、個人年金保険は5年、10年、20年と掛け金を支払い続けて、お金を据え置く期間もかなり長いことから、少しでも長期金利が高い国の国債で運用したほうが、被保険者にとって多くの利益が期待できる…という仕組みです。
複利効果がありますし、日本ではなにしろマイナス金利ですから、2~3%の金利がある国の国債で運用すると日本国債で運用している(日本円建ての個人年金保険)に比較すると理論上は数十倍のスピードでお金が増えていく計算になります。

保険会社にもよりますが、外貨建て年金は、保険料一括払いタイプと積立支払いタイプの2種類あります。また保険金の受取方法ですが、年金方式で毎年支払われる…というタイプだけではなくて、ある年に一括で受け取ることも可能になっています。これは「為替」によってそれまで積み立てた年金の時価評価額が大きく変化することから、加入者(被保険者)が自分で外貨から円に替える時期を選べるように配慮してあるのです。

為替取引は、一般的に為替以外にも国の経済状況も影響します。
日本で人気の外貨預金は豪ドル(オーストラリアドル)が多いですが、オーストラリアの経済が強いから2~3%の利回りが期待できるのであって、将来的に豪中央銀行が長期金利を引き下げる可能性もゼロとは言えません。

しかし外貨建て個人年金商品の場合、日本では固定利率型の商品が多く、契約をした際に外貨で受け取ることができる受取金額は確定しています。ですから長期的に円安傾向が続くのであれば、外貨建て年金の方が円建てよりお得になる可能性も高いのです。

例を挙げると、外貨建て年金で一括払いタイプの場合は、固定利率ですから、契約時に5000豪ドルを支払い、固定金利が2%であったとすれば、10年後には8144豪ドルを受け取ることができます。
かなりお得ですが、しかし実際に受け取る10年後にかなり円高が進んでいた場合は増えているとは限らない点にも注意しましょう。

個人年金保険の種類に関するまとめ

個人年金保険は多様な種類の商品が発売されていますから、各自が自分の老後のニーズに最適である商品を選んで加入するのがおすすめです。
他の人にとって良い年金商品であったとしてもあなたにとってベストであるとは限りません。特に老後の受取金額を決める際に、“死亡するまで年金が支払われるから安心”という理由だけで終身保険を選ぶと、掛け金(保険料)負担が高くなりがちです。公的年金の保険料をこれまで支払ってきた人であれば、終身保険は公的年金もあるのだから、もっと自分の負担が少ない商品を選ぶという選択も出来ます。

外貨建て個人年金保険が大人気ですが、為替がからむだけに将来の自分の年金の受取額がイメージしにくいという声もあります。円高や円安といった国際経済の変化によって、年金の受け取り金額は大きな差が出ます。

なぜ今「個人年金保険」が必要と言われているのか

少子高齢化が原因で、これまでと同じように老後の年金がもらえなくなくなる見込みが強くなってきています。多くのファイナンシャルプランナーは、今後公的年金の支給額は現状の3割程度「下がる」という試算を出しています。
日本の公的年金は老齢基礎年金、老齢厚生年金や公務員共済等が有名ですが、これらは終身年金であるために、支給額が1割低下すると、受給者(国民)は自己負担額が500万円ほど増えるという試算も出ています。

これは要するに、公的年金の支給額が3割下がるということは、1人当たり1500万円ほど老後の自己資金を追加で準備しておかなければ老後破産しかねないという警告でもあります。
もちろん公的年金など最初からあてにしなくても、老後費用は全部自力で貯めることができる裕福な人もいることでしょう。
しかし様々な調査によれば、リタイア世代のほとんどは公的年金による収入に老後の生活費を頼っているので、公的年金が今後どうなるかによって多くの日本人は老後の生活レベルの切り下げを余儀なくされるかもしれません。

そういう時代にあって、自分で出来るだけの老後資金を貯めていざという時のために盤石にしておきたいけれども、貯金だけではお金が増えない、かといって投資は怖いという人のために個人年金保険がおすすめです。
個人年金保険であれば、投資とは異なり、長い年月をかけて自分のペースで老後に備えることが可能です。

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