生命保険の種類と特徴〜養老保険の特徴、メリット・デメリット〜

養老保険の特徴、メリット、デメリット

この記事の内容をざっくり言うと・・・

  • 養老保険は主に老後の生活に備えた貯蓄とそれまでの間の死亡保障を兼ね備えた保険
  • 保険料が高いのがデメリットではあるが、高齢になったときにこれまで支払ったお金が戻ってくる貯蓄性の高い保険です

 養老保険とは、文字通り老後を養う為の保険です。貯蓄型の生命保険の一種で、一定期間保障がされ、50~60歳に設定される満期時には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。

養老保険を「保険として保障を得るもの」と考えると、保障される期間に満期があることや、保険料の高さにデメリットを感じるでしょう。しかし、単なる「万が一の時の保障」だけでない役割があるところが、養老保険の魅力と言えます。

今回は、養老保険の特徴、メリットやデメリット、また、加入を検討する際のポイントなどを記載していきます。理解を深めていきましょう。

養老保険の特徴

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養老保険とは、上記にも記したように、満期に死亡保険金と同額の満期保険金が得られる保険になります。まずはどんな特徴があるのかを見ていきましょう。

契約期間内は死亡保障付き

養老保険には加入した時点で死亡保障が付いています。これは、養老保険の第一の役割で、被保険者が死亡もしくは高度障害になった際に死亡保険金が給付されます。

満期に、死亡保障と同額の満期給付金が受け取れる

養老保険の第二の特徴は、契約期間が終了(満期)になると満期給付金が受け取れることです。満期は50~60歳に設定されていることがほとんどあり、満期になると死亡保障が亡くなりますが、代わりに満期給付金を受け取ることができます。そして、受け取れる満期給付金は、死亡保障と同額であることがほとんどです(商品によっては死亡保障が手厚いものもあります)。

貯蓄性が高い

死亡保障を受けながら、さらに何事もなく満期を迎えると、満期給付金を受け取れることから、養老保険は貯蓄の要素が強いです。特に、満期が50歳位以降になりますので、老後のための資金を蓄える長期的な保険として加入する方が多いです。ただ、万が一途中解約する事態になってしまえば、解約返戻金ことは受け取れますが、それまで払い込んだ保険料以下になってしまいますので、注意が必要です。

養老保険は、満期に伴う満期返戻金主にバブル期に多く販売された保険商品です。現在も販売はされていますが、貯蓄性にも優れ、解約するまで一生保障がついた終身保険が販売され始めてからは、各保険会社積極的に養老保険を売りに出しているところはあまりないようです。現在昔の養老保険に加入している方も多いと思いますが、それは、昔の養老保険は、金利が高いものも多く、途中解約や切り替えをするともったいないからなのです。

支払い方法は2タイプ

養老保険の支払い方法には「積立」と「一括」に2種類があります。それぞれ見ていきましょう。

・積立

積立とは、満期まで月毎、半年毎、一年毎などのように、保険料を分割して支払う方法です。養老保険は、保険契約が成立した翌日から死亡保障が有効となり、満期分の保険料の支払いが完了していなくても、万が一の場合には保険金が支払われます。また、満期が来たら支払った分の保険料の総額分は戻ってきますので、積立は養老保険の特性を有効に活用できる支払い方法と言えます。

・一括

一括とは、保険料の総額を一度に支払う方法です。契約途中で被保険者が死亡した場合、一度支払った保険料は戻ってこないので、「もっと少額の保険料で同じ保障が得られたはず」ということが起こり得ます。この点は考えものですが、非課税枠を活用した相続税対策や、予定利率が高いタイミングであれば長期的な資金運用、また法人契約では保険料で節税ができますので、目的によって有効に活用できます。

養老保険のメリットとデメリット

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次に、養老保険のメリット・デメリットを見ていきましょう。養老保険は個人だけではなく、法人として税金対策などのために加入することも有効です。

まずは個人のメリットから順番に見ていきましょう。

個人でのメリット

・死亡保障がある

基本の保障は「死亡保障」です。被保険者が死亡した場合、保険契約の成立日の翌日から、満期保険金と同額の保険金を受け取ることができます。

・満期時に必ず保険金が支払われる

月々の保険料は掛け捨ての生命保険に比べれば高いですが、ほぼ確実に支払った保険料の総額と同額か、それ以上の金額の満期保険金を受け取ることができるので、保険料を支払う形で貯蓄をしていることになります。

・貯めたい金額と貯蓄を続ける期間を自由に設定できる

かんぽ生命養老保険の一例を挙げますと、満期保険金を100万円から1,000万円の間で10万円単位で設定ができ、元本割れもありません。また、満期保険金の受け取り時期も、年齢にもよりますが、保険期間10年から最長50年の間、1年刻みで自由に設定することができます。つまり、貯めたい金額と貯蓄を続ける期間を自由に設定でき、満期保険金と同額の死亡保障もついてくるのです。
銀行の定期預金のような感覚かもしれませんが、養老保険の保険料は年末調整や確定申告での控除対象となり、少額でも節税になります。

・計画的な貯蓄をしつつ、万が一に備えた保障が得られる
最後に、養老保険は保険料の支払いをもって計画的な貯蓄をしながらも、万が一に備えた保障が得られるというのが、最大のメリットと言えます。

保障期間に満期があることがデメリットと捉えがちですが、満期をコントロールすることで、無理な保険料の支払い負担を回避することができたり、お金が必要となるタイミングでの保険金の受け取りが可能になり、子供の教育資金や、老後に備えた計画的な貯蓄ができたりするのです。

満期も上手く活用すれば、メリットにもなりますし、保険料をもって貯金をしているようなものなので、貯金が苦手という人でも強制的にお金を貯めることができるのはメリットかもしれません。

法人でのメリット

法人でも養老保険に加入することができます。満期保険金の受け取り時期を合わせてうまく事業に利用したり、高額な保険料を一度に支払い、控除額によって節税することもできるのです。

・満期保険金を使った従業員の退職金の準備金

法人の場合、保障よりも満期保険金によるメリットが大きいと言えます。個人以上に多額の資金を要する場面が多い法人の場合には、満期保険金を従業員の退職金の準備金にするケースも多くみられます。

・生命保険控除を使った税金対策

養老保険は貯蓄要素があります。満期になれば保険金として返ってくるため、予算に余裕がある年に養老保険に加入し、生命保険控除で毎年の税金を抑えつつも、後に支払う退職金などの大きな額を蓄えることができます。

養老保険のデメリット

メリットについて、個人と法人と分けてご紹介しましたが、ここでは両方に共通するデメリットを記載していきます。

・保険料が高い

デメリットとして、第一に保険料の高さが挙げられます。貯蓄目的で将来に備えて加入することは賢いですが、月々の保険料が圧迫して、日ごろの生活に影響が出たり、途中解約に至ってしまえば本末転倒です。月々の保険料を安定的に支払えるのか、加入には慎重になる必要があります。

・一生涯保障されない

デメリットの二つ目に、保障に期限があることが挙げられます。養老保険は一生涯保障が続くわけではありません。満期になれば保険金が支払われますが、老後の生活費に充ててしまえば、家族にお金を残せなくなります。長期的に家族のことをしっかり考えて加入を検討しましょう。

・保険の見直しがしにくい

貯蓄要素を含む養老保険ですが、契約期間は60歳、65歳などが一般で、それ以前に解約してしまうと、それまでに支払った保険料以下の解約返戻金しか戻ってこないことがほとんどです。そういった意味でも一度契約してしまうと簡単に解約ができないので、しっかりと検討してからの加入が必要です。

・インフレリスクに弱い

養老保険は長期契約の保険です。現在の養老保険の金利はあまりよくなく、長期間お金を預けても、金利でお金が増えることは期待できません。そこで懸念されることがインフレリスクです。今から満期までの長い期間で物価の上昇も十分に考えられます。実際に50年前と今とでは、ものにもよりますが、2倍以上違ってきています。満期の1,000万円は今の500万円以下のの価値になっているかもしれません。

・金利は非常に低い

現在販売されている養老保険は、非常に金利が低いものになっています。「保険会社にお金を預けておく」くらいの感覚であれば養老保険でも良いでしょうが、少しでも金利による恩恵を受けたいのであれば別の金融商品を検討した方が良いかもしれません。

メリットとデメリットまとめ

メリット デメリット
満期に死亡保障と同額の保険金が受け取れる
金額・期間を設定できる
万が一に備えながらお金が必要なときのために貯蓄できる
節税になる
保険料が高い
一生涯の保証ではない
見直しがしにくい
インフレリスクに弱い
金利が低い

養老保険はどんな人が向いているのか

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特徴やメリット、デメリットを一通り見てきましたが、これを踏まえて、養老保険はどんな人が向いているのかを見ていきましょう。

貯蓄目的で保障はおまけと考える人/確実に貯蓄したい人

保険の目的というと「保障」が一般的ですが、養老保険の場合、貯蓄をメインに考え、保障はおまけと考えて加入する人に向いているでしょう。

養老保険は保険料が高いですが、元本割れすることはほとんどありません。満期の設定次第で、老後の資金や子供の養育費などの目的に合わせて計画的に資金を貯めるのには有効です。一定の保障を確保しながらも、預貯金のようにいつでも引き出せるといった自由度がないため確実に貯金をすることができます。ただ、中途解約をした場合は元本割れを起こす可能性はありますが、預貯金では貯蓄をする自信がないという方は、養老保険を利用するのもいいでしょう。

まとまったお金の堅い資金運用がしたい人

予定利率が高い時期であれば、一括で保険料総額を払いきってしまい、あとは満期を待てば、支払った保険料の総額を超える返戻金を受け取れる訳ですから、資金運用の目的においてはその有効性を発揮できるでしょう。満期を待たずしても、一定の期間が過ぎれば100%以上の返礼率になることもあります。

法人で資金確保をしておきたい人

法人の場合、従業員の退職金の準備など、個人以上にここぞという時に大きなお金が必要となりますから、養老保険の満期保険金を活用する意味は大いにあります。

貯蓄しながら節税したい人

契約形態にもよりますが、養老保険で支払う保険料の2分の1を損金処理できるので、単に資金をプールしておくよりお得な形と言えます。

受け取り給付金と税金の関係

節税もできるメリットがある商品ですが、満額給付金を受け取る際には税金が生じます。その計算式だけ念のため確認しておきましょう。

満額給付金で受け取った保険金は、所得税の「一時所得」として課税の対象になります。

・所得税の計算方法

(満期保険金+配当金—払い込み保険料の総額—特別控除50万円)×1/2

簡単に言えば、【養老保険によって生じた利益-50万円】が課税対象になります。

養老保険はそこまで金利が大きくはありません。総額保険料と控除額を引くとマイナスになることも多いので、大きく心配することもないでしょう。

・契約者と受取人が違う場合「贈与税」

養老保険の満額給付金の受取人が契約者と違う場合、贈与税の課税対象になるので注意が必要です。贈与税の控除額は110万円ですが、それ以上の部分が課税対象となります。所時税に比べると税金が発生しやすい契約になります。

契約期間中であれば、受取人の変更は簡単にできますので、特別な理由なくして契約者と受取人が別々の場合は、保険会社に問い合わせ、受取人と契約者を同じ人物にした方が良いでしょう。

まとめ

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保険の目的は保障だと考えると、養老保険よりも選択すべき保険は他にもたくさんあると思います。死亡保障のみ考えると期間限定であり、かつ保険料が高額になるので、養老保険は賢い選択と言えません。

ただ、ここまでに見てきたように、養老保険は決してデメリットばかりではありません。貯蓄、資産運用、節税などの目的で、「お金を上手に使う」という点においては、養老保険は十分に活用価値のある保険です。お金を守ることは、様々な保障を確保することにつながりますから、外貨建の商品や学資保険、個人年金など他のものと検討しながらも、特性を理解して、上手に活用するとよいかもしれません。

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