生命保険の種類と特徴④収入保障型保険

収入保障保険の特徴、メリット、デメリットは?

 

この記事の内容をざっくり言うと・・・

  • 収入保障型保険は、死亡した時期によって受取額が変わる(若くして死亡のケースでは高く、高齢で死亡のケースでは安くなる)ため、保険料の支払いに無駄がなく非常に効率的な保険である
  • 貯蓄型などの生命保険と比較して保険料が安い事が魅力であるが掛け捨ての保険である点には注意が必要

これまで、生命保険の代表的3種類をご紹介してきました。今回はその3種類とはまた違ったタイプの一つをご紹介します。

収入保障保険という、定期保険の仲間となる保険ですが、近年その効率的な掛け方ができる形の保険として、人気を集めています。

「収入保障」というと、TVCMでも紹介されている「万が一ケガや病気になった時にお給料を保障してくれる」保険と混同される方もいらっしゃるのですが、れっきとした死亡保障の一つとなります。

名前はややこしいですが、死亡保障の一つとして一般的になりつつある商品ですので、是非覚えておいていただければと思います。

収入保障型保険とは

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収入保障保険は、今まで記載した商品とは、少し種類が違うものになります。今まで記載したものに関しては、タイミングは違えど、受け取れる保険金額は一定です。一方で、収入保障保険は、死亡保険金が一括ではなく、契約者が死亡した月から契約期間終了まで毎月定額で受け取れる保険です。これは、満期日に近づくにつれて受け取り年数が減っていくために、受け取り保険金額の総額も年々減っていくという仕組みです。そのため収入保障保険は「三角の保険」と言われています。

※今まで記載してきた定期型・終身型・養老保険は、いわゆる「四角の保険」と言われています。保険期間が経過しても保険金額が一定なためにそう呼ばれています。

「保険金が減少するということは、損することになるのでは?」と思うかもしれませんが実はそうではありません。例えば、自分が定年を迎えるまでに何かあった場合、家族を養うお金を残しておきたいとします。そのときに必要なお金は、定年まであと5年であれば5年分の生活費が、あと10年であれば10年分の生活費が必要になります。つまり、「定年まであと何年か」によって必要な保険金額が変動します。収入保障保険はそれに対応するように保険金額が変動し、必要な分だけもらえるムダのない優秀な保険であるという意見もあります。

収入保障型保険の特徴

では、収入保障保険の特徴をより詳しく見ていきましょう。

・保険金の受け取り月々分割

通常の死亡保険は、契約期間中であればたとえ契約してすぐであっても、契約終了間際であっても同じ金額を一括で受け取ります。一方、収入保障保険は死亡した月から毎月定額で契約終了まで保険金を受け取ることができます。

・死亡した時期で受取額が変わる

上記の特徴から、収入保障保険は契約者が死亡した時期によって受け取る保険金の総額が変わります。保険料が月々定額の支払いのため、受け取り開始時期が早ければ早いほど、受け取り総額が上がります。

・保障対象は死亡と高度障害のみ

収入保障保険の保障対象は、他の死亡保険と同様に、契約者の死亡もしくは高度障害のみになります。一家の大黒柱が、定年までの家族の生活を養わなければならない期間に、万が一のことがあった時に家計の手助けをするための保険と言えるでしょう。

・死亡保障に対しての保険料が格安

収入保障保険は受け取れる保険金に対して保険料が格安です。一家の大黒柱が、若いうちに万が一のことがあった場合、安い保険料で、その後ずっと保障が月々入り続けることになり、総額ではかなりの額、保障されることになります。例えば60歳満期で30歳のうちに加入し、そこから万が一のことがあり受け取り開始がなされると、30年間で月々10万円、ずっと保障されることになると最大3,600万円の死亡保障を受けることになります。この場合の毎月の保険料はせいぜい月3,000円ほどでしょう。

一方で同じ3,000万円以上の定期保険に加入すると、毎月5,000円程度の保険料が必要になります。さらに、契約期間も短く、満期になれば保障終了とするか、保険料を上げて更新をするかしなければなりません。

・契約期間の長い定期型保険

収入保障保険は契約期間が決められているタイプの保険ですが、その契約期間が通常の定期保険よりも長いことが特徴です。60~65歳までの定年を迎えるまで契約期間がある事がほとんどです。

・非常に効率的

収入保障保険は非常に効率の良い死亡保険だと言われています。すでに記載した通り、収入保障保険は三角の保険です。加入後すぐは多くの死亡保障が受けられます。契約者が残された家族の先々の費用たくさんかかる若い間は、比例して保険金も高くなります。一方で、満期に近づくにつれ、家族に残すお金がそこまで必要なくなってくる時期、契約期間の終盤になれば受け取れる保険金も少なくなります。このように、収入保障保険は非常に効率的かつ、安い保険料で加入することができます。

収入保障型保険のメリットとデメリット

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上記にも記載したように、収入保障型保険とは、契約者が亡くなった時の死亡保険金が月々定額で支払われる死亡保障の付いた生命保険です。死亡保障として非常に合理的と言われている収入保障保険ですが、今回は、収入保障保険ですがどのようなメリット・デメリットがあるのか、順に見ていきましょう。

収入保障保険のメリット

・保険料が安い

上記にもありますが、収入保障保険は受け取れる保険金に対しての保険料が安いことがメリットです。また、定期タイプの通常の生命保険ではだいたい10年程度で契約期間が更新になり、契約者の年齢が上がるにつれ保険料も上がってきますが、収入保障保険の保険料は上がることはありません。

・保険金が長期で受け取れる

契約期間が長く、長期保障が受けられることもメリットの一つです。通常の定期保険では10年単位で契約期間が来ますし、更新するにも年齢が上がっているので、伴って保険料も上がります。しかし、収入保障保険は60~65歳まで契約期間が設けられているものがほとんどで、働き盛りの間はきちんと保障がされるので安心です。

・乗り換えが可能である

収入保障保険は乗り換えが可能です。定期保険から収入保障保険に乗り変えた場合、保険料が安くなることがあります。定期保険は基本的に、年齢が上がれば上がるほど保険料が上がります。その時に保険料の逆転が起こる場合があります。また一時金ではなく年金形式で保険料を受け取りたくなった場合、収入保障保険に乗り換えることができるのはメリットと言えるでしょう。

収入保障保険のデメリット

・掛け捨てであること

収入保障型保険は、保険料が掛け捨てタイプとなり、支払った保険料が戻ってきません。無事何もなく満期を迎えた場合、保険会社や商品にもよりますが、保険料や解約返戻金が戻って来ないのが一般的です。

・まとまったお金が受け取れない・資産運用には向いていない

収入保障保険は、長期的に分割で保険金を受け取るものです。一時的にまとまったお金を受け取ることはできません。毎月の生活費を賄うことには向いていますが、例えば子供の入学金などのまとまったお金を用意することには不向きであり、その場合、貯蓄をしておくなどまた別の備えをする必要があります。

・課税対象になる可能性がある

収入保障保険で受け取る保険金は、所得税の対象になる可能性があります。理由としては、受け取る保険金は、保険会社がお金を運用して増やしたものだということがあげられます。月々定額の形で受け取った場合と、受け取り方法を変更して一括にした場合の差額は、保険会社がお金を運用して得た利益分と考えられ、所得税の対象になりうるのです。詳細は所得税の規定や保険会社に確認しておいた方がよいでしょう。

収入保障保険に適している人とそうでない人

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収入保障保険のメリット・デメリットを記載してきましたが、それを踏まえた上で、収入保障型保険が向いている人、向いていない人の特徴を見ていきたいと思います。

適している人

まずは向いている人の特徴を見ていきましょう。

・子供が小さく、貯蓄が少ない人

子供がまだ小さい場合、普段の養育費、高校・大学などの学費がかかります。大学生の子供に仕送りをする人もいるでしょう。このような場合、現在の収入がある程度あったとしても、万が一があった場合、貯蓄が無いと生活が苦しくなります。そういった場合は一時的な保険金よりも、長期的な定額の保険金の方が望ましいと言えるでしょう。

・収入が少なく貯蓄をするもの厳しい人

貯蓄をすることが経済状況上難しいが、家族のために万が一の場合には備えたいという方は特に必要になるでしょう。月に数千円の保険料で毎月5万〜30万円の保険金を受け取れるのは、収入保障保険の合理的な仕組みです。保険料も他の保険に比べると安いので、比較的加入もしやすいでしょう。

・貯蓄が十分になるまでの保障がほしい人

収入は十分にあるが、これから貯蓄をする予定で、貯まるまでの間に不安があり、保障をつけたい方は、加入するのも手でしょう。保障が無くても不安がない、というところまで貯蓄が十分になれば、迷うこと無く解約もできます。

収入保障保険が必要ない人

上記とは反対に、以下に該当する人は必要がないかもしれません。

・貯蓄が十分にある人

万が一のことがあっても、子供や配偶者は十分に生活できる貯蓄がある方は、掛け捨ての保険料を支払うだけ損をしてしまいます。貯蓄を使ってしまいそうという方には、積み立て型の保険や一時払い終身保険などがおすすめです。

・単身の人、結婚するつもりがない人

収入保障保険は、もしもの際に、家族の生活費などを補填することが第一の目的です。単身の方は、残したい相手がいなければ加入しなくても良いでしょう。ただ、今は若くて今後結婚をする予定や願望がある方は若いうちに加入しておくと保険料も安くなりますので、検討してみてもいいかもしれません。

・まとまったお金が欲しい人

収入保障保険は「長期間」「定期的に」保険金を受け取れることが特徴です。入学金や、病気・ケガなどの手術費用のようなまとまったお金が必要な方には不向きです。そういったものには学資保険や医療保険が向いているでしょう。

加入する上での商品の比較検討ポイント

加入者の状況次第で選択する商品は違ってくると思いますが、参考までに検討するときの一般的なポイントを見ていきたいと思います。

保険料の金額を抑えるポイント

収入保障保険は掛け捨てタイプになるため、保険料は低額にこしたことはありません。会社によって保険料に対する保障内容に差がないと言われておりますが、条件付で保険料が安く抑えることができる保険商品は存在します。

・加入年数に応じて減額されるものを選択する

収入保障保険は、払込期間は保険料が変わらないものがほとんどですが、保険商品によっては加入年数に応じて保険料が減額されるものもありますので、チェックしてみても良いかもしれません。

・健康状態を加味して保険料が安くなるものを選択する

喫煙しない方や、健康状態が優れた方は、保険料が低額になる商品があります。その観点で保険商品を見比べても良いでしょう。

・保険金の受取方式が選べるものを選択する

また、一般的に収入保障保険において、保険金の支給方法は、分割月払いです。しかしながら、家計の状況によっては子供の学費などまとまったお金がすぐに必要な場合があるでしょう。保険商品によっては、保険金の一括受取を選べる商品もあるので、一括受取を視野にいれている方は、一括受取が可能な収入保障型保険を検討してみてください。

収入保障保険とよくある特約

収入保障保険は、基本的に被保険者の死亡時・高度障害時に保険金が支払われるかたちになりますが、特約を付帯することによってがんやその他の病気に備えることも可能です。保険会社にもよりますが、特約についてはがん保障と三大疾病保障をしてくれる特約が多くみられます。

特に自営業者の方の場合、会社員と異なり三大疾病など療養期間が必要な重い病気を患った場合、傷病手当金が支給されません。より上記の特約を検討する必要がありそうです。

・通常の収入保障保険

通常の収入保障保険は、被保険者の死亡時・高度障害時に保険金を受け取ることができます。受け取れる保険金額は保険会社によって異なります。概ね5万〜30万円程度で、保険金(受け取れるお金)の月額が高いほど、保険料も高くなります。したがって、万が一の時にどれだけの保障が必要なのかを考えて加入することが大切です。収入保障保険は基本的に掛け捨ての保険ですので、最低限の保険料を支払うようにすることが賢く使うコツと言えます。

・がん保険付きの収入保障保険

がん保障付きの収入保障保険は、通常の死亡保障にがん特約を付帯する形になります。被保険者が、払い込み期間中にがんを患った場合にそれ以降の保険料が免除されるというものです。がん保障の付帯は契約時にしか選択できない場合もあります。契約後に特約をつけたいと思っても、つけられないこともありますので、契約の際は、今後必要になるだろう保障は、しっかり検討しておきましょう。

・三代疾病保障付きの収入保障保険

三大疾病とは「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」のことで、日本人の死亡原因の約4割を占める病気です。保険期間中に三大疾病を患ってしまった場合に、保険料の免除や年金を受け取れるものが三大疾病保障付きの収入保障保険です。ただ、保険料の免除があっても、高度障害の場合の保険金は重複して受け取れず、どちらか一方しか受け取ることができない場合があるので注意が必要です。

収入保障保険と所得補償保険の違い

余談になりますが、収入保障保険と似た名前の保険に所得補償保険というものがありますので簡単に記載しておきます。収入保障型保険は死亡保険となりますので、「被保険者が死亡した後の家族の生活を保障するため」の「生命保険」に位置します。一方、所得補償保険は、起きてしまった損害などを補う火災保険などの「損害保険」に位置します。

以下が収入保障保険と死亡保険との違いです。

・補償の支払い事由は「怪我や病気」で動けなくなった時。

・受取金の算出方法は年収に比例する。(6割ほど補償されます。)

・保障期間は長期ではなく、一年更新がほとんど

所得補償保険は社会保障による「傷病手当」と似た性質を持っています。病気やケガで会社を休んでしまうと、給料の一部が支払われるような形です。ですので、自営業者などの社会保障が手薄な方が加入を検討しても良いのですが、会社員の方は会社からの補償で賄える場合が多いので、そこまで必要ないでしょう。

まとめ

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収入保障保険は今までご紹介したものとは少し違った内容でしたが、メリット・デメリットや、何に備えるものなのか、大枠をご理解いただけたら幸いです。

「長期間」「定期的に」保険金を受け取れ、生活費を賄うことに向いている保険ですが、商品によっては一括受け取りを選択できるものもあります。途中まで月々で、その後は一括受け取りにするといったことも可能です。

掛け捨ての保険ですから、満期日まで何も起きなかった場合は、支払った保険料は戻りません。保険料を最低限度に抑えることが、最も賢い加入方法といえるでしょう。

まずは自分に必要なのかどうかがポイントになると思いますが、必要性を感じたのであれば、きっちり探せば自分に合った保険商品を見つけることができると思います。自分だけで考えるのに自身がない方は、専門家に相談してみると良いでしょう。

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