保険会社の審査について知っておくべき事とは?

保険会社の審査について知っておくべきこととは

この記事の内容をざっくり言うと・・・

  • 保険の本質は加入者同士が助け合う制度であり、公平性が求められるので加入には審査が必要となっている
  • 主に健康面、職業面、(場合によっては道徳面)での審査が必要となる

生命保険に加入するときは、どんな場合でも審査があります。もちろん審査があるということは、通らないケース、つまり保険加入を希望しても加入できない場合があるということです。

審査の通過率や審査基準は公表されていないものの、保険会社によって違います。そして、「保険に入れないケース」は、決してまれなことではなく、一定以上の高い確率で発生しています。

保険に入りたいタイミングで入れない、という事態を避けるためにも、保険に入れないのはどんな場合か、詳しく見ていきましょう。

生命保険の審査の意味

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今回は保険会社の審査について書いていきますが、そもそも、生命保険において、なぜ審査が行われるのでしょうか。

●生命保険は加入者がお互いに助け合う制度

生命保険は、加入者がお金を出し合ってプールしておき、加入者の誰かが「万が一」の事態が起こり、お金が必要になった時にそのプール金から出して助け合う、相互扶助制度です。
保険会社は、相互扶助のしくみの保険商品を作って保険料を出してくれる加入者を募り、集めたお金を運用しながら、保険金・給付金を支払う事態が発生したら支払いをする事業を営んでいます。

●保険会社は加入者の公平性を保たなければならない

保険会社は上記の相互扶助制度で成り立っているため、加入者同士の不公平は事業としてふさわしくありません。例えば、すでに病気にかかっている人と、極めて健康な人が同じ保険料で加入できたら不公平となります。健康ではない人は健康な人と比べて、死亡保険金や入院給付金を受け取る可能性が高いからです。危険度が高い職業に就いている人や、健康状態に問題がある人と契約する場合には、保険金の支払いリスクが高まりますので、保険会社としては特別な条件をつける必要があります。
こういった理由で保険会社は、今健康な人同士が助け合うのを基本として、加入者同士の公平性を保つために、加入時に、加入者の健康状態や病歴、危険な職業についていないかなどを審査し、保険加入の可否を判断していくのです。

●保険会社にとって「リスクが高すぎる人」は入れない

上記にも記載したように、保険会社から見て、相互扶助にそぐわない、「給付金の支払いリスクが高すぎる人」は保険に入れません。

そもそも保険会社は加入者の保険料で成り立っており、過剰な保険金支払があると、保険商品そのものが成り立ちません。通常、保険金の額は、加入者が支払った保険料よりも大きいものになります。その額の保険金を出せるのは、単純に「保険料は大勢の加入者から集めるが、保険金はごく一部の人にしか支払わない」からです。つまり、ある保険で、加入者の1人が保険金を受け取るとき、そのお金は加入者全員から集めた保険料によってまかなわれています。これが保険の「相互扶助」のしくみです。

保険金を支払う人がたくさん出てきてしまうと、集めた保険料だけでは足りなくなってしまうため、そんなことが起こらないよう、保険会社は、「保険金を支払うことになる確率」を、統計などをもとに計算して、保険料を決め、商品を設計しています。死亡保険で言えば、年齢や性別などから、「ある人が○年後までに亡くなる確率」を統計的に推計し、加入者全員の中で、保険期間中に亡くなる人の数を予測しておくことで、全員の保険料を決め、保険金を準備するのです。

つまり、保険会社が想定した以上の確率で、保険金を受け取る可能性が高い人が「保険会社から見て、リスクが高すぎる人」になります。そういう人を、審査によって保険に加入させないことは、他の加入者が損をしないためにも、保険会社にとっても必要なことなのです。

生命保険の審査の項目(健康面)

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それでは、具体的に保険会社の審査ではどのような項目が見られるのか、見ていきましょう。審査は大きく分けて以下の3つの側面で行われます。

⑴健康面での審査

⑵職業面での審査

⑶道徳面での審査

まずは1番重要とされるのが「健康状態の審査」です。保険の審査は医師の診査や健康診断書の提出などの方法もありますが、「告知書」に健康状態を記入して、それを保険会社に提出をして審査します。

どのような健康状態だと加入できるのか、加入できないのかを具体例を見ていきましょう。

●過去5年以内に入院・手術をしている場合

この場合、基本的に保険に加入できないと思った方がよいです。ただし、傷病名、入院日数が短い、退院してからの経過年月によっては加入できるケースもあるようです。例えば、骨折などの場合です。完治している事が証明できれば、基本的に加入しやすくなります。

健康診断で高血圧症・高脂血症・高尿酸血症と指摘された場合

健康診断でこうした病気で投薬治療を受けることになっている場合には、実際の診察結果の数値や投薬する薬の名前によっては加入できることがあります。ここで判断されるのは、その症状の軽度、重度の判断となります。特に、薬の名称は間違いやすく誤った記載により審査を通らない場合もありますので、正確に記載しましょう。

●肥満状態にある場合

告知では身長・体重も聞かれると思いますが、加入時にはそのバランスも見られます。

身長と体重のバランスは「BMI」という数値で判定します。BMIは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値で、18.5以上、25未満を「適正範囲」と定めています。25以上は肥満とみなされ、特に30以上になりますと、保険会社的には高リスクとみられるようです。肥満だけでなく、やせすぎの場合も同様です。

これは、体型は生活習慣の結果であることが多いので、生活習慣病のリスクとして、病気発症の予備軍としてみられる可能性があるためです。体型が健康的でない人は、審査に通ったとしても、他の加入者より保険料が割高になることもあります。

●風邪をひいて病院に行った場合

風邪をひいた場合には病院で薬をもらうと思います。「いや、風邪なんて大した病気じゃないでしょ!!」と思われがちですが、この場合、告知書の項目の「最近3カ月以内に、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか」に該当してしまうので、薬を飲んでいる間は加入できません。また、7日以上の薬の処方を受けると別の告知項目にひっかかり加入できない可能性があります。通常の風邪では7日以上の処方箋を出すことはありませんが、カゼで病院に行ったら、少なくとも3カ月は過ぎ、「完治」してから申し込みをした方がよいでしょう。

●妊娠中の場合

妊娠中の人も加入が難しいとされています。病気ではなくても、人体に大きな影響を与えるものですし、事実、妊娠・出産を原因とした不調や、ときには生命の危険すらないとは言えません。保険会社からすればこれもリスクなのです。妊娠何週目まで条件なしで加入できるかは保険会社で異なり、加入できても、妊娠・出産に関わる病気は不担保になる(保障されない)ことがあります。不担保期間は5年または保険期間を通じてずっとということもあるので、無事に出産をしてから申し込むのがいいでしょう。

●睡眠導入剤、精神安定剤を服用している

基本的に加入が難しいとされていますが、服用している人が増えてきていることもあり、申告時の状態と飲んでいる薬の名前によって加入できることもあります。

●うつ病になった場合

うつ病と診断されて治療をしていたら、保険には入れないと思った方がよいです。引受基準を緩和している保険でも、うつ病で加入できる保険は数えるほどしかありません。加えて、うつ病関連の薬を服用している場合も同様で、例えばこれ自体はうつ病ではありませんが、「円形脱毛症」になった場合、うつ病関係の薬を服用するケースが多く、その場合も保険に加入できません。

●刺青やタトゥーを入れている場合

刺青やタトゥーを入れていると生命保険に加入できないケースが多いです。肝炎の感染リスクが高いことがおもな理由で、サイズは関係しません。最近は、血液検査などをして問題なければ、ファッションタトゥーなどであれば認められるケースもあるようです。あくまでも社会的なイメージでなく、医学上のリスクから避けられているのです。なお、刺青の有無にかかわらず、暴力団関係者は生命保険には加入できません。

●健康な人・タバコ吸わない人は保険料が安くなる

引受基準を満たした人は「標準体」と呼ばれ、保険会社が設計した商品の保障内容と保険料で保険に加入することができます。
この標準体をさらに細かく分け、非喫煙健康体、非喫煙標準体、喫煙健康体、標準体の4つ、または、3つに区分して保険料を算出する商品もあります。タバコを吸わない人や健康な人はそうではない人と比べて死亡するリスクが低い分、保険料を割り引くということです。これは、死亡保障の保険である定期保険と収入保障保険に取り入れられている基準および保険料の算出法です。

タバコを吸う人が「がん」の発症率が高い事は公的な事実として認識されています。生命保険は相互補助の考え方から、病気の発生確率が低い人は保険料も安く、発生率が高い人は保険料も高くという事でお互いを補完しようという仕組みです。

いずれにせよ、保険に加入できる健康状態かどうか悩ましい人は、専門家に相談しても良いですし、審査・告知で正直に申告し、保険会社の判断を待ちましょう。引受基準は世の中の動きに合わせて見直されていて、以前より緩和されています。健康状態が万全でなくても、加入できることもあります。

生命保険の審査の項目(職業面)

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次に、職業面での審査について、見ていきたいと思います。

一般的に業務に危険の伴う職業の人は、業務の危険性に伴い、保険の保障額が制限されたり、保険に加入できない場合があります。

例えば以下のような職業がこれにあたります。

【対象となる職業】

・高所作業を扱う職業

・爆発物や高電圧設備を扱う職業

・スタントマン

・レーサー

・プロの格闘家

・消防士

・ダイバー

・テストドライバー

・潜水士  など

※保険会社によって違います。

これらの職業は、一般的な仕事よりも事故が発生しやすく、けがや命を落とす可能性が高いからです。相互扶助の観点で成り立っている生命保険は、どうしてもある程度のリスクを回避する事が必要となる為、これらの職業を制限している保険会社が多くなります。

しかし、こうした職業だからこそ保険に加入したいと考える方もいらっしゃるはずです。そうした場合には、それに即した条件付きなどの保険もあります。

また、保険会社によって基準が違うため、1社で断られたとしても、複数社問い合わせをすることによって加入できる可能性があります。また、複数社に分けて加入することだって可能です。

●「道徳面」での審査について

3つ目の審査に「道徳面」の基準がありますが、もれはモラルリスクを問う項目となります。生命保険を不正利用目的としているなどのリスクがありますので、収入や資産のバランスを考慮し、高額過ぎる保障などは受付を断るなどの処置を行っています。それ以外にも、受取人に関する確認なども行い、道徳面での問題がないかの審査を事前に行っています。

まとめ

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今回は保険の審査について、どのような項目が見られるのかを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。いざ入ろうとしても、健康面では入れないケースもあれば、職業で希望の条件で加入できない人もいるでしょう。

審査の基準は保険会社によって違いますので、1社の審査が通らなかったからと言って加入できないわけではありません。同時に同じような商品があった場合には、保険に加入できるかの審査だけを受けてみたり、複数の会社の提案書をもらってみたりするなどの方法も有効になってくるでしょう。

健康状態によっては、複数の会社で加入の検討を行えない場合もあるかもしれません。しかし、健康面は時間が解決する項目もありますし、体型や喫煙の条件は努力次第で解決できます。こうした健康状態の改善を行ってから再度、審査を行う事も可能です。

いずれにせよ、健康状態が良い状態での加入は、保険料が安くなるケースもありますし、審査が通らないという心配がなくなります。健康な状態のうちに保険に加入しておくことは一つのリスク回避と言えるでしょう。

保険商品をうまく活用するためには、保険のプロに相談するのが最も確実な近道であるといえます。
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